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花もち
飛騨では、正月に「花餅」を飾ります。花餅の台になる木は「花餅株」といい、クリ・花の木(モミジ・カエデ)・ケヤキ・エノキなどを使います。花餅株にはつきたての餅を枝の大きさに応じ、間隔を置いて数珠玉のように着けます。花餅の枝には、福の神・大福帳・大判小判・鶴亀などをつるします。また、枝につけた餅はもぎ取って4月のひな祭りに供えたりもします。
花もちを枝に巻き付ける様子
       
杉玉

造り酒屋が毎年11月下旬に、新酒の初しぼりを祝い軒先につるすのが「杉玉」です。
「杉玉」は杉の葉を幾重にも巻いて球形に刈り込んだ文字通り杉の玉で、約直径80cm、重さ50sほどあり、 別名「酒林(さかばやし)」とも呼ばれます。
杉の葉が枯れて茶色になるに伴い酒の味も、しぼりたてのフレッシュな味から、熟成したふくよかな味わいへと変わっていきます。

飛騨市古川町の造り酒屋「蒲酒造場」の軒下の杉玉
       
飛騨の漬け物

漬物は、冬の保存食として飛騨地方では欠かせないものです。
漬物用の赤かぶや大根を洗う「菜洗い」が、共同水場や小川で行なわれ、昔ながらの飛騨の風物詩ともなっています。

特に飛騨の漬物は、煮たり・炒めたりしても食べられており、青物の不足しがちな冬の食卓を彩っています。

赤かぶの収穫 美味しい飛騨の漬物となることでしょう
       
寒干大根

飛騨市神岡町山之村。 ここでは長い冬に、昔からの保存食「寒干大根」が作られてきました。 皮をむいた大根を2pほどの輪切りにし、大鍋にたっぷりのお湯で30分ほど茹であげ、 串に刺して軒下に干します。期間はおよそ1ケ月。
大根は、氷点下10度を超える夜カチカチに凍り、昼の日差しにより、溶け出し水分が抜けてゆく。この繰り返しで干しあがっていきます。ちょうど、あめ色に仕上がった時、甘みと香りがぐんと増すといいます。

雪の山の村。すだれのように並べて干される寒干し大根。
       
冬至のかぼちゃ
12月の冬至の日にカボチャを食べます。
特に飛騨地方では、カボチャに年を越させるものではない、冬至のカボチャは魔除けになりかぜにかかりにくいという言い伝えがあります。
特に宮川町では、カボチャをアズキとともに「かゆ」にして食べる習慣があります。
小豆と炊き合わせられた冬至かぼちゃ
       
水屋
飛騨市神岡町の船津大洞湧水群は、冬は暖かく夏は冷たい「うまい水」です。
昭和61年に県の名水50選に選定されました。
今も、水屋は生活の一部として、人々の語らいの場として、生活風景になくてはならない存在です。地域の風物詩として、街のたたずまいに溶け込んでいます。
神岡市の水屋の一つ「栄町共同水屋」
   
瀬戸川
鯉の泳ぐ瀬戸川と白壁土蔵街は旅情をそそる城下町の面影を残し、飛騨古川の顔ともいえる情緒豊かな風景で四季折々に訪れた人を楽しませてくれます。

この瀬戸川用水は、福全寺を再興した快存上人が増島城の堀の余り水をもらいうけ田を開くことを、城主の金森可重に進言したことから造られました。
このとき瀬戸屋源兵衛が工事を監督してできたので瀬戸川と呼ばれるようになったといいます。

 戦前頃までは岩魚などが泳ぐ清流で、昭和30年頃までは生活用水として洗濯をしたり、菜洗いなどにも利用され近隣の町民に欠かせない用水でありました。
現在でも、防火用水、流雪溝、夏場には打ち水などとして利用され、生活に欠かせない大事な用水として快存上人の偉大な恩恵を今も受けているのです。

瀬戸川 4月から11月まで色とりどりの鯉が元気に泳ぎます
   
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