家内安全、商売繁盛を祈願する神岡の冬の恒例行事、「飛騨神岡初金毘羅宵祭」。
このお祭りを主催しているのが、神岡金毘羅当番会です。
昔から何度か大火に見舞われていた神岡。
昭和29年、それを案じた当時の消防団長が「江戸の木遣りを神岡に持ってこよう!」と提案しました。
しかし、本場の木遣りを習いに東京に出向いても、最初はなかなか首を縦にふってはもらえなかったそうです。
それでも諦めず、縁故をたどり、何度も交渉を続け、何とか教えていただくことができました。
そして、木遣りを修得した当時の消防団員の皆さんは、団員の名前を彫った額を洞雲寺へと奉納しました。
そのときのにぎやかな練り歩きが現在のお祭りの発端となっています。
なんと、当時の消防団員で、今も祭りに関わっているレジェンドも!
伝統的な神事というよりも、有志が地域を盛り上げるために行う、楽しいイベントといった風合いの強い金毘羅祭り。
神岡独特の組織である“同級会”(同学年の神岡住民で組織される会)による神輿行列や、豪華な景品が並ぶスタンプラリー抽選会など、お祭り当日は昼から夜まで楽しい企画がもりだくさんです。
現在の神岡金毘羅当番回の特徴は若いメンバーが多いことなのだそう。
新しい意見でお祭りのさらなる進化を企てていらっしゃるそうです。
寒い2月の時季ながら、ひたすら熱い金毘羅祭り。行かれたことのない方も、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
設立:2007年 頃 メンバー数:19名
主な活動地域:飛騨市神岡町内
主な活動:飛騨神岡初金毘羅宵祭の企画、運営、年間通したPR。年越しの金毘羅堂の夜警。
毎年2月の第4土曜日に開催。
次回は2019年2月23日に開催です。