【原文】
「みんなにやさしいまち飛騨市」
~感染者やその家族などにやさしく接する気持ちを~
飛騨市長の都竹です。
新型コロナウイルスの第5波は、依然として猛威を振るっており、飛騨市内だけでも8月だけで15人、この1週間でも6人の新規感染者が確認されています。
これに伴って、市内で感染者に対する誹謗中傷につながる動きが出ており、大変懸念をしています。
例えば、感染者が誰かを探ろうとしたり、知り得た情報を言いふらしたり、断片的な根拠のない話を人に伝えたりすることが現実に起きています。
こうした話はウワサとなって広がり、それが感染された方やご家族を深く傷つける結果となります。
話をされるご本人は、誹謗中傷するつもりはないかもしれません。あるいは、感染を広げないためには、情報があった方がいいという方もおられます。
しかし、そうした気持ちで話したことが、結果として凶器となり、人を傷つけるのです。
もし、感染者に関する話をされることがあったら、ちょっと一呼吸置いて、その話の対象が自分だったら、自分の家族だったらと考えてみてください。誰かが自分のことをウワサしていたらと考えてみていただきたいのです。それはとても不愉快で、とても悲しいことです。
私は、飛騨市をそうしたことが起こるまちにしたくはありません。
感染者に関する情報に触れることがあれば、相手の立場に立って、感染者とそのご家族、関係者にやさしく接する気持ちを持ち、「お大事にしてください」などの温かい言葉を送りあえるようにしてください。
また、興味関心があっても、心の中で「早く治るといいですね」という気持ちを持ち、静かに見守ってください。それだけで、感染された方やご家族の救いとなります。
それでも、誹謗中傷や嫌がらせ等が発生した場合のために、市では「新型コロナ・誹謗中傷等相談窓口」を設置しています。
心ない言動や行動、SNSの投稿、根拠のないウワサなどによって不快な気持ちを持たれた際には、市役所の相談窓口にご相談ください。いただいた情報は、全て飛騨警察署と共有し、迅速かつ厳しく対処いたします。
こうした時こそ、やさしい言葉、やさしい気持ちにあふれた「みんなにやさしいまち」飛騨市にしていきたいと思います。
どうか市民の皆さんのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
令和3年9月3日
飛騨市長 都竹 淳也