飛騨市長の都竹です。
新型コロナの第7波が、これまでにない大きな規模となり、なお拡大しています。この原因は、オミクロン株がさらに変異したBA5というウイルスによるものとされ、感染力が格段に強いのが特徴と言われています。
全体的に症状は軽いか無症状の方が大半で、特にワクチンを接種されている方はその傾向が顕著であるとされていますが、あまりにも感染者が多いため、医療機関の診療をはじめ、様々な活動に影響が出始めています。
飛騨市内でも昨日、直近1週間の1日平均の感染者数が感染爆発の目安となる9名を超えました。1日で15名以上という感染者が出る日も見られるようになっています。
市内では7月中旬までは保育園児や小学生からご家族に感染が広がるケースが多く見られていましたが、最近は高齢者の方の感染が多くなってきました。これは飛騨市特有の状況です。また、会食を通じた感染や、感染経路が不明でリスクある行動をしていないという方が突然感染される事例も見られるようになっています。
加えて、保健所による感染者の調査が追いつかなくなり、重症化リスクの高い方以外は、調査や検査自体が行われなくなりました。
このために、感染した可能性のある方が周囲のどこにでもいる状況となっており、感染のリスクがかつてないほど高まっています。
今後、新型コロナの扱い自体が変わってくる可能性がありますが、少なくとも第7波の収束までは現状のまま進んでいくと思われます。それまでは、少しでも感染を減らし、医療体制や社会活動を維持していくために、皆さんの感染対策が必要となっています。
そこで、市民の皆さんに4点お願いを申し上げます。
1点目は、基本的な感染対策、特に換気の徹底です。今回のBA5は風通しの悪いところで感染が広がっているとされます。特に普段ご一緒にいる方以外との飲食の際は、マスク会食に加え、常に風通しをよくしていただくようお願いいたします。
なお、県からは、会食は1テーブル4人まで、2時間以内にしてほしいとの要請が出ております。
2点目は検査の徹底です。心配な場合は、まちなか簡易検査センターでの検査を受けてください。早期に感染を見つけられれば、周囲への感染拡大を防ぐことができます。
なお、検査キットは全国的に品薄になっており、手に入りにくい状況です。まちなか簡易検査センターの当面の在庫は確保されていますが、市内薬局では品切れになり、入手困難になっているところが増えておりますので、個別にお問い合わせをお願いいたします。
医療機関での無症状PCR検査については、試薬の不足などにより、受けることができない状態になっていますので、ご注意ください。
3点目は、体調不良時の行動の自粛です。少しでも風邪っぽいと感じられた場合は、かなりの確率で感染している可能性があります。特に発熱が見られる場合は、感染したと考えてください。
自覚症状がある段階では、既にウイルスが排出され始めています。マスクなしで人と接すると、たちまち感染を広げてしまいますので、行動を控え、医療機関を受診してください。
4点目はワクチン接種です。ワクチンは接種したから感染を防げるというものではありませんが、万が一感染した場合でも確実に症状を軽くし、重症化を防ぐことができます。何より周囲への感染拡大を減らせます。3回目までの接種を受けておられない方はできるだけ早く、また4回目の接種対象者の方もぜひお申し込みをお願いいたします。
現在のところ、これまでのような行動制限は行われない見通しですが、その分、一人ひとりの注意が必要です。市民の皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。
令和4年7月27日
飛騨市長 都竹 淳也