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書道家の茂住菁邨さんがワークショップを開催しました。

印刷用ページを表示する掲載日:2023年8月27日更新

8月27日(日) 古川郷土民芸会館

元内閣府大臣官房人事課辞令専門職で、新元号「令和」発表の記者会見で菅義偉官房長官が掲げた墨書を揮ごうしたことで知られる古川町出身の書道家、茂住菁邨さんによる書のワークショップが、古川郷土民芸会館で開かれました。

この日は、午前の部で大人向けの「実用書道・美文字講座」、午後の部で小中学生を対象にした「書を通して漢字に親しもう!」が行われました。「実用書道・美文字講座」は、筆ペンやボールペン、鉛筆、書道具など参加者がそれぞれ使いたい筆記具を持ち寄り、美しい文字を書くためのコツを学ぶもので、市内などから42人が参加しました。

茂住さんは、自身が書道に関わるようになった経緯や辞令専門職時代の裏話なども紹介しながら、「手書き文字には力があり、文字に込められた気持ちは必ず相手に伝わる。書いた人の『人となり』もあらわになり、雑に書くと『雑な人』と思われてしまう。どう書いたかが大事。上手に書かなくてもいいので、ていねいに書いてください」と強調しました。

また、ひらがなには、その源となった「字母」があり、なぜその形になったかを考えてみることや、美しい線の書き方を学ぶことが大事だと説明。「ひらがなを書く時は、書きはじめにペン先をドンと置かない」「次の文字をスムーズに書けるような流れを意識して」などとアドバイスしながら、実際に紙に線を書く練習を行い、「『線』と『形』が相まって『美』になるんだよ」と指導しました。

他に、文字を書く際に決められた筆使いをする「用筆法」は、楷書の決まりごとであり、行書ではやらないと指摘しながら「簡単なのは行書の方であり、文字を崩すところに『美』がある」と持論を述べました。書写と活字は別物であり、活字が正しいというわけではないとも強調。「四角の枠に収まるように書くのではなく、文字の終わりが次の文字の始まりにつながるように意識して」「かなは小さく、漢字は大きくすると美しくなる」などとコツを指導しました。

茂住さんの軽妙なトークに会場からは笑いが絶えませんでしたが、実際に文字を書く場面では、参加者は真剣な表情で書と格闘していました。

神岡町から参加した70歳代の男性は「ユーモアを交えながら、文字一つひとつを分かりやすく、地元の言葉で説明していただき、楽しく学べました。文字の成り立ちなどにも詳しく、感心しました。また参加したいです」、古川町の岡山正喜さんは「字母を考えながら文字を書くというのを初めて知りました。また、古い文書にある崩した文字は、こうなっているのかと腑に落ち、これから見方が変わりそうです」などと感想を話していました。
 

ワークショップの様子(1)

ワークショップの様子

 

ワークショップの様子(2)

ワークショップの様子

 

ワークショップの様子(3)

ワークショップの様子

 

ワークショップの様子(4)

ワークショップの様子

 

ワークショップの様子(5)

ワークショップの様子

 

ワークショップの様子(6)

ワークショップの様子

 

ワークショップの様子(7)

ワークショップの様子

 

ワークショップの様子(8)

ワークショップの様子

 

ワークショップの様子(9)

ワークショップの様子

 

ワークショップの様子(10)

ワークショップの様子