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小規模博物館による「第12回小さいとこサミットin飛騨」を開催

印刷用ページを表示する掲載日:2023年9月14日更新

9月3(日)・4日(月)飛騨みやがわ考古民俗館、飛騨市役所

小さいとこサミットとは、小規模博物館は職員数名という所が多いため、自然や人文系などの分野を超えた全国ネットワークが必要だということで、2009年4月に関西方面の小規模博物館が中心となって設立された。メーリングリストによる情報交換と1年に1度のサミットを通じてそれぞれの地域に貢献できることは何かを話し合っているコミュニティです。

コロナ禍で3年ぶりとなった今回は山形県から鹿児島県まで約30か所の学芸員らが参加し、「地域を語る~コレクションの意味と魅力」をテーマにそれぞれの博物館の発展と地域貢献などについて話し合いました。

初日はみやがわ考古民俗館で同館の収蔵資料の価値と活用方法を目的とするワークショップを開催。参加者は5つの班に分かれて収蔵資料の展示方法やイベントなどを考え、冬の暮らしに必要な道具が体験できるイベントや、炭俵を担いだり、竿秤(さおばかり)の使い方など「重さ」をキーワードとする体験を提案しました。

2日目、都竹市長は挨拶の中で「地域資源活用策では『歴史』を最重要視している。文化振興施策は人口減少時代の自治体施策でもある」と話していた。

挨拶に続き、市教委文化振興課学芸員・三好清超さんがみやがわ考古民俗館や石棒クラブに関する取り組みなどを話した後、総合討論やワークショップの結果報告を行いました。

また、三好さんは「石棒クラブは市の関係人口を増やそうと立ち上げたもので、コアなファンが増えている。歴史という地域資源は人材を育て、歴史が地域市民をポジティブにします」と話していました。続いて、メンバーの学芸員らによるパネルディスカッションではそれぞれの博物館が抱える課題や魅力づくりについて話し合われました。

多くの小規模館が抱える課題としては展示ケースなど備品の貸し借りなど地域をまたいだ連携が必要であること、将来は人材の共有もありうるのではないかといった人材不足、散逸している地域資料の把握といった問題点が浮上しました。一方、魅力づくりでは、朝日町まいぶんKANで縄文時代の種子を調べる土器の圧痕調査や下張り文書調べなどを市民参加で実施していることや、諏訪市博物館で25,000冊の郷土史家からの寄贈書籍を開架させてスタッフによるレファレンスを実施していることなどが紹介されました。

各博物館の事例の共有を通じて、地域と博物館のつながりを考えるサミットになりました。
 

サミットの様子(1)

サミットの様子

 

サミットの様子(2)

サミットの様子

 

サミットの様子(3)

サミットの様子

 

サミットの様子(4)

サミットの様子

 

サミットの様子(5)

サミットの様子

 

サミットの様子(6)

サミットの様子

 

サミットの様子(7)

サミットの様子