江馬氏館跡公園で「カミオカオクトーバーフェスト2023」を開催

印刷用ページを表示する掲載日：2023年9月20日更新

9月17日（日）史跡江馬氏館跡公園

飛騨地域や近隣各地のクラフトビールや美味しい食べ物を味わえる「カミオカオクトーバーフェスト2023」が、神岡町殿の史跡江馬氏館跡公園で開かれました。

「オクトーバーフェスト」とは、毎年ドイツで開催される世界でもっとも規模が大きいビールの祭典です。2000年代に入ってから日本でも、本場ドイツのビールと食を味わえるイベントとして各地で開催されはじめ、その後さまざまな土地のクラフトビールを味わえる催しとしても人気を得るようになりました。神岡町では昨年、中止となった恒例行事「神岡飛騨獅子まつり」の代替イベントとして初開催。好評を得たことから今年も開催することになりました。

昨年の神岡城周辺から会場を移し、今年は江馬氏館跡公園で開催。会場が広くなったこともあって出店が増え、また県内で唯一、国の「史跡」と「名勝」の両方の指定を受けている場所ということもあり、その景観の良さが好評でした。

当日は、古川町のクラフトビール醸造所「ヒダノオクブルワリー」や高山市の「AL BREWER'S BEER STAND」をはじめ、富山県や長野県から計６店舗が出店し、自慢のクラフトビールやソフトドリンクなどを提供。また、地元の飲食店７店がビールに合う料理などを販売し、大勢の人が買い求めていました。この日は快晴でとても暑い一日となり、来場者はビールを飲み比べたり談笑をしながら楽しいひと時を過ごしました。

土木関係の仕事で神岡町に滞在しているという山形雄太さんは「去年も来ました。クラフトビールにそれほど興味はなかったんですが、飲んでみると飲みやすいし、口当たりも良くて美味しい。今日は暑いからビールを飲むのにちょうど良いですね」、富山県魚津市から初めて訪れたという40歳代の男性は「誕生日のお祝いで妻に連れてきてもらいました。クラフトビールはクセがあるけど、苦味があって飲みやすく好きな味。二人ともお酒が好きなので、来年も来てみたい」と話していました。

飛騨神岡街づくり実行委員会の藤田栄委員長は「『獅子まつり』の開催も難しくなってきている今、イベントの見直しや新しいことへのチャレンジをしなければと考え、自分たちの力でやろうと進めてきました。秋口の新しいイベントとして来年度以降も継続していくためにも、今年は必ずやりたいと考えていました。地元の方だけでなく、観光の方も楽しんでいただきたい」「江馬氏館跡にふれて、その魅力を知るきっかけにもなれば」と話していました。