10月14日(土)・15日(日) 飛騨古川まつり広場周辺
飛騨市内の食材を使ったグルメや特産品、各種イベントなどが楽しめる「飛騨市食と森の祭典」が、飛騨古川まつり広場周辺などで開催されました。
「食」と「森」をテーマに、飛騨市の食材や特産品などを一堂に集め、その魅力を知って、味わいながら、楽しい時間を過ごしてもらおうという催し。コロナ禍の影響などで開催が困難になった「農業まつり」に替え、新たなにぎわい創出の事業として昨年から始まりました。開会式で登壇した都竹市長は「盛りだくさんな2日間。ぜひ大勢の皆さんに楽しんでいただいて、秋の一日を飾る素晴らしいイベントになれば」とあいさつしました。
会場では35店舗ほどが出店し、五平餅や団子など郷土の味の他、近年人気となっている、けさ丸りんご園のりんご飴や室田名人のアユの塩焼き、野草茶など、さまざまな食べ物や飲み物が販売されました。市内の農家の皆さんが栽培した「たいも(里芋)」の品評会や、二ホンミツバチの蜂蜜を巣ごと試食できるコーナー、飛騨産ノブドウを使ったリキュール酒「百寿のしずく」の試飲コーナーなど飛騨市ならではの出店や地元農家の野菜販売もあり、大勢の人でにぎわいました。
また、参加15店舗の中から「飛騨の美味しいグルメ・ナンバーワン」を投票で決める「H1グランプリ」も開催。参戦した店舗がそれぞれ自慢の料理を提供し、行列ができる店もありました。今年は産学連携の一環として、名古屋辻学園調理専門学校の学生も出店。飛騨の食材である「飛米牛」のステーキ、「フルーツほおずき」を使った甘酸っぱいケークサレ(塩味の効いたケーキ)などを提供し、訪れた人はじっくり味わっていました。
特設ステージでは、市内の保育園児による遊戯の発表や、古川中学校合唱部による歌の披露、地元バンドによる演奏などもあり、イベントを盛り上げました。元公邸料理人で、現在「飛騨市食の大使」としても活躍している工藤英良さん、飛騨市有機農業推進協議会の雲英顕一会長、都竹市長によるトークも開催。飛騨市の食や農業、生産者の魅力についてそれぞれの思いを語りました。こだわりを持って栽培している生産者やその食材にまつわる「物語」をお客さんに伝えることで、料理に大きな付加価値が生まれることなども紹介しました。
実行委員長も務めた雲英さんは「コロナ禍が明けて日常に戻った感があります。顔を合わせてしゃべって楽しんで、飛騨の食を味わえる魅力あるイベントだと思います」と話していました。