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ママや妊婦さんらが「赤ちゃん防災」学ぶ

印刷用ページを表示する掲載日:2023年10月26日更新

​10月24日(火) 古川町保健センター

0歳から1歳までの赤ちゃんのいる家庭、妊婦さんとその家族、赤ちゃんを想定した防災に関心のある人などを対象にした防災の勉強会「ゆるっとアウトドア防災講座」が、ハートピア古川内の古川町保健センター検診ホールで開かれました。

昨年開催された「赤ちゃんとママ、パパのための防災講座」が大変好評だったため、今年は内容をさらに充実させて実施したもので、今回で3回目となります。昨年に続き、アウトドア防災ガイドとして活躍する、あんどうりすさんを講師に迎え、幼い子どものいる家庭ならではの防災対策や、防災や被災時に役立つアウトドアグッズやスマホアプリの活用など実践的な防災術を学びました。

あんどうさんは、被災時に豪雨や浸水などで濡れてしまってそのまま放置すると、夏でも低体温症になることがあると強調しました。まずは濡れないことが大切と説明し、体が濡れにくいアウトドアウェアや雨具、保温するエマージェンシーシート、圧縮タオルなどの特徴や使い方を紹介。そのうえで、普段から使い方に慣れておかないと緊急時に誤った使い方をしてしまい、逆に命に関わるリスクになることもあると指摘し、事前に使って慣れておくことや、緊急時にはいつも使っているもので対応することを呼びかけました。また、車中泊よりもテント泊の方が寒さ対策をしやすいと紹介し、地面からの冷えを抑える断熱マットなどが効果的だとして、事前に用意しておくことを勧めました。

平時にハザードマップを確認しておくことが大事だと説明しつつ、一方でマップに色が付いていない箇所が安全というわけではないと強調。自分が住んでいる家周辺の予想される浸水深の高さや浸水が継続する時間などをチェックして、自分と家族が避難する具体的なタイミングをあらかじめ決めておくことや、備蓄品の具体的な必要量を計算して用意しておくことが重要などと解説しました。

また、流れる水の強さを体感するため足に器具を付けて参加者同士で引っ張りあったり、効率的に人を抱き起こすことができる手技を実際に体験。3D映像で災害を擬似的に見られるVRゴーグルの体験などもありました。

この日は、赤ちゃん連れの親子や妊婦、防災士など20人ほどが参加し、メモをとったり写真を撮るなどして熱心に学んでいました。

3カ月の赤ちゃんがいる古川町の下出葵さんは「『今、災害が起きたら何もできない!』と焦って参加しました。雨に濡れて体温が下がって亡くなってしまうこともあるということや、もし自分が防災グッズを持っていたとしても正しく使えていないだろうということが分かって衝撃でした。家へ帰って、まずは今日学んだ防災グッズを揃えたり、体験したことを暮らしに取り入れて常にできるようにしておきたいです。またアプリも使ってみて、夫と一緒に勉強したいです」、臨月を迎えた古川町の秋田詩織さんは「なかなか気づかない、細かなところを教えてもらい、すぐに実践できそうです。子育てに特化したポイントを教えていただき、子ども目線のものは別対策が必要と思いました。とても分かりやすかったので、ありがたかったです」と受講した感想を話していました。

講師のあんどうりすさん

講師のあんどうりすさん

防災講座の様子(1)

防災講座の様子

防災講座の様子(2)

防災講座の様子

防災講座の様子(3)

防災講座の様子

防災講座の様子(4)

防災講座の様子

防災講座の様子(5)

防災グッズの使い方の説明をしている様子

防災講座の様子(6)

防災グッズの確認をする参加者

VRゴーグル体験の様子

VRゴーグル体験の様子

防災グッズを用意する様子

防災グッズを用意する様子