10月27日(金)神岡小学校
日ごろ美術館で作品鑑賞する機会がない児童のため、飛騨市美術館では「出張美術館」を行っています。今回、鑑賞してもらったのは神岡町出身の版画家・舩坂芳助さんの「ORIGAMIシリーズ」という、折り紙をモチーフにした作品です。
この日は神岡小3年生を対象に行いました。講師を務めた上屋美千弘館長は5点の作品を展示し、作品紹介に続いて児童たちに「何に見えますか?」と尋ね、この後、作品を逆さまにしたり、接近したりして、再度、見え方や感じ方の違いを尋ねました。
例えば最初に「くじら」に見えたりした作品も逆さまにすると「金魚」や「家」などさまざま答えが返ってきて、上屋館長は「予想外の答えですね」などと児童たちの豊かな感性に関心を示し、作品を鑑賞する楽しさを教えました。
この後、児童たちは好きな色紙を折り、思い思いの形を作って楽しみました。児童の一人、高松良太郎さんは「折り紙で簡単な版画ができて楽しかった。何を作ろうか、考えなくても折っていると、いろいろな動物に見えてきて面白かった」と話していました。
この出張美術館は12月15日まで計5回にわたって、神岡小と古川小で行われます。