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「白たまご」を使った新しいレシピが完成し公開しました

印刷用ページを表示する掲載日:2023年11月28日更新

11月28日(火)喫茶あん

飛騨市内で昔から栽培されてきた伝承作物の魅力や味を市民の皆さんに広く知って活用してもらい、その普及や継承につなげようと開催する「飛騨市伝承作物月間」の一環として、飛騨市伝承作物の第1号に認定されている「白たまご」を使った新しいレシピが完成しました。11月28日には古川町の喫茶あんで、生産者や飲食店、報道関係者向けのお披露目会が開かれました。

伝承作物は、それぞれの土地の風土や文化に根差した農産物ですが、風味や味わいが独特であり、生産量も少ないため、なかなか市場に出回ることがなく、利用する人も少ないのが現状です。まずは、こうした伝承作物を家庭でも手軽に使って美味しく食べてもらえるよう、調理の仕方や食べ方などのコツを分かりやすく伝えるレシピ開発を順次行っているところです。

今回のテーマに取り上げた「白たまご」は、白インゲンの一種。玉子のような丸い形をしていることから「白たまご」と呼ばれているそうです。標高が高く、冷涼な気候での栽培が適しており、80年以上前から神岡町山之村地区で栽培されてきました。正月や祭り、冠婚葬祭の時に甘く煮て供されるのが一般的で、各家庭で自家消費分だけ栽培されてきたものだそうです。

この日は、飛騨スパイスカレー研究所の中川雄介さんが考案した「白たまごのレモンスパイスカレー」と「白たまごと柿のライタ」が紹介されました。

「白たまごのレモンスパイスカレー」は、タマネギや飛騨トマト、ニンニク、ショウガなどを炒め、カレー粉や塩で味付けをした後、塩ゆでした白たまごや季節の野菜、ヨーグルト、ココナッツミルクなどを入れて煮込んだもの。仕上げにレモン汁とレモンピールを加えることで、さわやかな酸味が感じられるカレーになります。「白たまごと柿のライタ」は、塩ゆでした白たまごとカキを、ヨーグルトや砂糖、塩、レモン汁にクミンシードとブラックペッパー、イエローマスタードシードなどを加えたもので和えてあります。中川さんからは「普段食べているインゲン豆と白たまごを食べ比べて、味を体感してもらえる試食会を開いてみては」などとアドバイスがありました。

神岡町森茂で白たまごを生産しているホウレンソウ・ダイコン農家の清水琢也さんは「白たまごは、甘く煮たものしか食べたことがなかったです。今日はカレーの辛味の中に豆の甘味が感じられ、普段は味わえない甘味を体験できました」「白たまごの栽培自体は難しくはないのですが、収穫などはどうしても手作業になって手間がかかります。伝承作物に認証されなければ、僕は栽培をやめていたかもしれません。生産量をどう増やすかが問題で、これから勉強してやり方を考えてみたい」と話していました。

中川さんは「白たまごはホクホク感があって食感が良く、使いやすい食材です。今回は、若い人に少しでも伝承作物の美味しさを届けられるといいなと考え、白たまごでスパイスカレーを作ってみました。まずは美味しさにふれて、ちょっとでも関心を持ってもらうところから始め、そこから需要が生まれて市場が育ち、市民も手に入れやすくなり、生産者も満足できるようなサイクルができるといいですね」などと話していました。

今回のレシピは、飛騨市公式食の情報サイト「HIDAICHI」で見られます。
白たまごのレモンスパイスカレー<外部リンク>
白たまごと柿のライタ<外部リンク>

お披露目会集合写真

お披露目会集合写真

飛騨スパイスカレー研究所の中川雄介氏

飛騨スパイスカレー研究所の中川雄介氏

提供された料理

提供された料理

白たまご

白たまご

お披露目会の様子(1)

お披露目会の様子

お披露目会の様子(2)

お披露目会の様子

試食

試食

試食の様子

試食の様子

中川雄介氏と料理

中川雄介氏と料理