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市内中学生が長崎で平和学習を行いました

印刷用ページを表示する掲載日:2023年12月19日更新

12月16日(土)・17日(日) 長崎市平和公園ほか

ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮によるミサイル発射、新型コロナの脅威など、世界・国内でおきるさまざまな出来事から、原油価格や物価の高騰など直接生活に影響が降りかかってくることを経験し、国際平和が保たれてこその市民の安心な暮らしに繋がることを市として改めて認識しました。

これまで市内において平和について考える取組は、学校での平和学習や修学旅行のほか戦没者慰霊祭など限られていましたが、市として平和な社会へ貢献していくためには、市民の方々が自ら平和について考え、行動いただくことが大切であると考え、平和教育の推進や平和について考える機会の創出などにより、市民の平和意識の醸成を図っています。

今回、市の公募に参加を希望した市内中学生8名が長崎市に出向き、平和学習を行いました。
      
1日目は原爆落下中心地や原爆資料館を見学。平和案内人の吉峯悦子さんにガイドしていただき、原爆によって壊された家の瓦やレンガなどその当時に生活していた人々の痕跡を目の当たりにしました。爆心地から約500mの距離にある浦上天主堂や自らも重傷を負いながらも被爆者救済に取り組んだ永井隆博士の生涯を学びました。さらに、原爆被害を受けた小学校や実際に使われていた防空壕を見学したり、原爆落下後78年経過しても残る遺構や平和公園を実際に見て当時の悲惨な状況の説明を受けました。ガイドの吉峯さんは「世代が変わり、原爆被害、戦争時の様子を伝えていくのが難しい。実際に見たり、聞いたりしたことを皆さんから他の方へとぜひ伝えてほしい」と呼びかけました。
   
2日目は原爆資料館で被爆者池田松義さんにお話を伺いました。被爆当時池田さんは7歳。爆心地約700メートルの中で被爆し、父と母、曾祖母を亡くされました。池田さんは「平和の原点はいつか分かりますか?」「なぜ広島と長崎に原爆が落とされたか分かりますか?」などと子どもたちに問いかけながら、身近な人を一瞬にして亡くす戦争や核兵器の恐ろしさ、安心して帰れる家があるというあたたかさやすべてを亡くしても生きていかなければならないという姿勢を当時の体験や事実に基づいてお話をされました。
池田さんは子どもたちに「学校に行って先生や友達と勉強したり、家で家族とご飯を食べて布団で寝られるという日常は当たり前なことではない。「平和」って何だろう、「幸せ」って何だろうと自分に問いかけながら考えることがとても重要です。本来の「平和」はいつも身近にあるので気付いていないことも多い。感謝の気持ちを持って、自分のやりたいことや目標に向けて時間を大切にして努力してほしい」と伝えました。

2日間の平和学習を行った子どもたちは「体験したことではないので、すべてが分かったわけではないけれどとても心が痛みます。事実や歴史、現状ときちんと理解して、二度と戦争を起こさないようにしたい」、「広島とは違う長崎の原爆の悲惨さが分かりました。正しい情報を学んで友人や周りの人に伝えていきたい」と話していました。

集合写真

長崎平和学習

平和学習の様子(1)

長崎平和学習

平和学習の様子(2)

長崎平和学習

平和学習の様子(3)

長崎平和学習

平和学習の様子(4)

長崎平和学習

平和学習の様子(5)

長崎平和学習

平和学習の様子(6)

長崎平和学習

平和学習の様子(7)

長崎平和学習

平和学習の様子(8)

長崎平和学習

平和学習の様子(9)

長崎平和学習

平和学習の様子(10)

長崎平和学習

平和学習の様子(11)

長崎平和学習

平和学習の様子(12)

長崎平和学習