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河合小児童に天生に伝わる「止利仏師ものがたり」の復刻本を寄贈しました

印刷用ページを表示する掲載日:2024年2月16日更新

2月5日(月曜日)河合小学校

“飛騨の匠”のルーツとされる「止利仏師」の生誕地とされる河合町では、この止利仏師に光を当て、故郷への誇りや愛着心を育む事業を推進しています。河合振興事務所ではこの一環で村時代に発刊したマンガ本「止利仏師ものがたり」を復刻し、河合小児童28人に贈りました。

同事務所は、河合小で受け継がれている「飛騨かわい匠太鼓」のルーツが飛騨の匠で、その源流が止利仏師であることから「児童の皆さんにも止利仏師に思いを馳せてもらえれば」と願い、贈ったそうです。

この日は大庭久幸所長が同校を訪れ、「止利仏師について漫画で分かりやすく学べる本をプレゼントします。家族で読んでください」と挨拶。止利仏師について「奈良時代の『日本書紀』に初めて登場し、国宝『釈迦三尊像』には作者としてその名が刻まれています。生誕地にある天生湿原には年間5千人もの観光客が訪れますが、河合の人たちはこの伝説を大切に守り、多くの人に伝えています。皆さんも是非、愛着を持ってほしいと思います」と話しました。

贈呈式では、復刻本「止利仏師ものがたり」と、ダイジェスト版「天生に息づく 飛鳥のロマン 止利仏師伝説」の目録を児童に手渡し、引き続き、天生の山麓にある月ヶ瀬を舞台に1987年にテレビ放映された民話「まんが日本昔ばなし~月ガ瀬」が上映されました。児童たちは懐かしい番組の歌を口ずさみながら、夢中になって見ていました。

式後、中島直子校長は復刻本に関して「なぜ河合小の子にもらえるのでしょうか?」と児童たちに質問すると、「止利仏師について知ってもらいたいから」「河合に伝わる大切な伝説を他の人にも伝え、広めてほしいから」「この時代で途切れないように(伝説を)世に伝えてほしいから」などと答えていました。

同校では、止利仏師と関わりの深い「飛騨かわい匠太鼓」を3年生になると演奏するので、今後も3年生に復刻本を贈ることにしています。また、同事務所では県内の公立図書館や奈良県にある止利仏師ゆかりの公立図書館にも寄贈し、飛騨河合の止利仏師伝説を広く周知することにしています。

なお、同町角川の健康増進施設・ゆぅわ~くはうすでは3月10日(日曜日)までミニ企画展「止利仏師伝説~天生に息づく飛鳥のロマン」を開催中です。復刻本の著者・鍛治明香さんのメッセージ、奈良県ゆかりの地取材レポートのパネル、原題となった「飛騨の民話」を展示し、「まんが日本昔ばなし~月ガ瀬」と動画「飛騨天生の四季」を上映。10時~21時、毎週月曜日・木曜曜日は定休。

寄贈された復刻本「止利仏師ものがたり」(1)

寄贈された復刻本「止利仏師ものがたり」

寄贈された復刻本「止利仏師ものがたり」(2)

寄贈された復刻本「止利仏師ものがたり」

贈呈式の様子(1)

贈呈式の様子

贈呈式の様子(2)

贈呈式の様子

観賞している様子(1)

観賞している様子

観賞している様子(2)

観賞している様子

集合写真

集合写真