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「飛騨古川・町並み景観セミナー」が開催されました

印刷用ページを表示する掲載日:2024年3月13日更新

3月3日(日曜日)市役所

高齢化や人口減少、空き家の増加、生活スタイルの変化に伴い、匠の技を継承する大工の後継者不足が深刻化し、さらにまちづくりの担い手不足も進み、次第に市民の景観意識が希薄になりつつあります。このため飛騨市では令和4年に「飛騨古川・町並み景観研究会」を発足させ、専門家による講演会を始め、大学生と協働でワークショップや調査・研究など将来の町並み景観づくりに取り組んでいます。

今回のセミナーは同研究会が主催し、東京大名誉教授で國學院大學観光まちづくり学部の西村幸夫学部長が「飛騨古川の町並みを未来につなげるために」と題して話しました。西村教授は飛騨の匠文化館や起し太鼓の里が整備された頃から古川に通い続け、施設の建設や瀬戸川沿いの整備などに関わりました。

今回は、飛騨の匠文化館などが整備された当時のまちづくりに思いを馳せ、道路や瀬戸川の風景、広場としての機能についてもどのように機能を持たせて整備したかを振り返り、将来の町並み景観づくりについて考えを述べられました。西村教授は「今では電柱も姿を消し、道路も建物も美しくなりました。古川では“そうばくずし”を嫌い、歴史の物語も各所にちりばめられています。今後、こうした情報を可視化して次の世代に伝えたり、匠文化館などで集約して観光客に伝え、町へのリスペクトにつなげることが大切です」などと話されました。

また「町内には立体交差する用水路など、400年前の築城当時の様子を伝える珍しい遺構がたくさん残されていますので観光リーフレットなどで紹介してみるとおもしろいのでは」とアドバイスを送りました。

続いて、新潟大学工学部4年の堀川夏実さんが「飛騨古川における町並み景観に対する『そうば』の可視化」と題して、昨年夏に弐之町商店街を訪れ、住民にヒアリングした景観保全意識の調査・研究結果を発表しました。堀川さんはひさしを加工した『雲』や格子など住宅の外観や、建物内部に関して生活スタイルに合わせながらも根強いコミュニティー意識で調和が図られているなどと話していました。

最後に今年度の活動報告と来年度の事業について、町並みの過去と現在を比較した「写真展」の開催が町並み景観に対する意識向上につながったことなどが報告されました。

セミナーの様子(1)

セミナーの様子

セミナーの様子(2)

セミナーの様子

セミナーの様子(3)

セミナーの様子

セミナーの様子(4)

セミナーの様子

セミナーの様子(5)

セミナーの様子

セミナーの様子(6)

セミナーの様子

セミナーの様子(7)

セミナーの様子

セミナーの様子(8)

セミナーの様子