3月26日(火曜日) 市役所
「ダイバーシティのまちづくり宣言」検討委員会が取り組んだ「飛騨市ダイバーシティ宣言」がこのほど完成し、委員の代表者6人が市役所を訪れて宣言文を読み上げ、都竹市長に宣言書を手渡しました。
ダイバーシティとは、年齢や性別、国籍、障がいの有無、国籍、多様な価値観など、さまざまな違いを持った人々が互いを認め合い、誰もが自分らしく共存できる状態のことを指します。
飛騨市では「違いを持った人々が共存しながら、それぞれの幸せを追求できるまち」を目指し、令和元年度から市民の理解を深める取り組みを行ってきました。そして今年度、「ダイバーシティのまちづくり」に関する具体的な取り組みを開始。年度末までに「飛騨市ダイバーシティ宣言」を公表できるよう、昨年7月に同検討委員会を設け、「外国人雇用・女性活躍」「障がい福祉」「性的マイノリティ」などをテーマにした研修会や勉強会、ワークショップなどを重ねてきました。昨年11月から本格的に意見交換や作成作業を行い、このほど宣言書が完成しました。
宣言書では「ともに幸せを描こう」とのスローガンを掲げ、それぞれの違いを受け入れながら共に暮らせるまちをつくること、課題を自分ごととしてとらえて相手の立場を尊重しながら住みやすいまちをつくること、支え合いながら誰もが安心して心豊かに暮らせるまちをつくること、といった宣言を明記しました。
都竹市長は受け取った宣言書にサインし、委員の労をねぎらいながら「みんながそれぞれの違いを認め合うことができれば戦争は起きない。いろんなとらえ方が広がっていくといいのでは。良い文章にまとめていただいた」と感謝を述べました。
委員の1人として参加した高山人権擁護委員協議会飛騨市部会の森本晴男会長は「皆さん、心の中では互いを認め合わなければならないと分かっていると思います。障がいのある方など、いろんな人の話を聞くことで理解が深まります。自分ごととして考えていただけたら。これからさらに啓発をして理解を深めていきたい」と話していました。