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森林資源の高付加価値化を目指し、FSC®認証「FM認証」「CoC認証」を取得

印刷用ページを表示する掲載日:2024年4月17日更新

4月5日(金) 市役所

働く人や地域社会、自然環境にとって適正に森林が管理されていることなどを認めるFSC®認証制度の「FM認証」を飛騨市が取得し、またその認証を受けた森林から産出された認証木材を適正に流通・使用していることを証明する「CoC認証」を古川町の(株)西野製材所と(株)飛騨の森でクマは踊るの2社がこのほど取得し、市役所で認証授与式が開かれました。

世界では、無計画な伐採などによる森林破壊や違法な伐採、子どもたちを安価な林業従事者として酷使する児童虐待などが今も起きており、大きな問題となっています。こうした現状を変え、持続可能な森林開発や適正な木材の流通、森林で働く人や先住民、児童などの権利を守る社会を目指そうと、国際的な認証を受けた森林から産出された木材を積極的に活用する動きが広がっています。

広葉樹のまちづくりを進めている飛騨市では、FSC®認証を受けることで、市内産の広葉樹材や認証木材を使った商品の高付加価値化を目指し、林業や木工製造業などの産業活性化や、森林環境の保全を図ろうと検討。森林認証審査会社であるSGSジャパン(株)の審査を受け、市有林約6,200haが認証を取得しました。また、その流通・活用に携わる2社がそれぞれ認証を取得したところです。

当日は、SGSジャパン(株)認証・認定統括責任者の竹内裕二さんが、それぞれの代表者に認証を手渡し、「これまでの安価な用途ではなく、森林資源としての価値を高めながら利益を最大化し、その利益を森林に還元することで、美しい飛騨市の広葉樹を次世代に継承していくことが目標とされます。今回の認証は、飛騨市の取り組みを対外的に後押しするもの。今後も地域社会が一丸となって持続可能な森林管理を推進し、貴重な資源を守り育てていかれることを期待します」と祝辞を述べました。
また、認証元であるNPO法人日本森林管理協議会(FSC®ジャパン)副代表の速水亨さんは「認証を便利な道具として、使い方をしっかり理解して工夫し、どう使っていくかが大事。うまく利用して会社や行政のポジションを高めてください」などと話しました。
認証を受けた都竹市長は「認証の中身を拝見すると、現代において行政や企業が当然に取り組まなければならない内容だと感じました。継続してチェックをいただきながら認証を維持し、責任ある立場として、きちんとした役割を果たしていきたい」などとあいさつ。

また、西野製材所の西野真徳さんは「私たちには、地域の大切な資源に付加価値を付けて少し高く売って、そして森へ還して森を守っていくといった役割があるのではないかと思います。広葉樹を中心とした流通を、FSC®認証というブランドを生かしながら、さらに加速させていきたい」、ヒダクマの松本剛さんは「認証取得をきっかけに広葉樹のまちづくりがレベルアップして、市の森林や広葉樹の持続的な保全・活用、価値の向上にみんなで力を合わせて取り組んでいきたい」などとあいさつしました。

※CoC認証取得者においては、森林認証取得者を通じて認証森林から供給される認証材のみを使用する「FSC®100%」やその他供給源由来の木材も混在する「FSC®ミックス」として取り扱うものがあります。

FSC®C192143

飛騨市FSC®認証授与式の様子(1)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得

飛騨市FSC®認証授与式の様子(2)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得

飛騨市FSC®認証授与式の様子(3)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得

飛騨市FSC®認証授与式の様子(4)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得

飛騨市FSC®認証授与式の様子(5)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得

飛騨市FSC®認証授与式の様子(6)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得

飛騨市FSC®認証授与式の様子(7)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得

飛騨市FSC®認証授与式の様子(8)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得

飛騨市FSC®認証授与式の様子(9)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得

飛騨市FSC®認証授与式の様子(10)

森林資源の高付加価値を目指し認証を取得