3月15日(金)市役所
市内に3カ所ある農産物直売施設に野菜などを出荷している人や、これから出荷を考えている人、農業に関心のある人などを対象に、収穫した野菜の販売方法や売上アップのコツなどについてアドバイスする「今すぐ売上アップ!誰でもできる人気の野菜づくりと販売のコツ10選」と題したセミナーが15日、市役所で行われました。
最近の売れ筋の野菜やその栽培方法、寒冷地である飛騨地方でも育てられる人気の野菜、売上アップにつながるちょっとした工夫などを解説するもの。これまでは出荷会員のみを対象に開催してきましたが、今後出荷者の増加にもつなげようと、一般の人も参加できるように企画されました。
この日は、農産物直売所の開設コンサルティングや経営改善支援などを行っている(株)シンセニアンの農産物直売所アドバイザー、勝本吉伸さんを招いて開催し、約55人が参加しました。
勝本さんは、直売所などで人気となる売れ筋の野菜や、その人気の理由などを紹介しました。取りたてが最も美味しいため、収穫から店頭に並ぶまでに時間がかかると味が落ちてしまうトウモロコシやエダマメは、一般的な市場よりも直売所向きの野菜であることなどを説明。また、子どもが好きなサツマイモやトマト、トウモロコシなどや、家庭で切らすことができないタマネギやダイコン、ジャガイモなど、また栽培する人の少ないゴマなどが直売所では良く売れる野菜だと紹介しました。
人気野菜の中からサツマイモとミニトマト、エダマメ、トウモロコシ、小玉スイカの5種を取り上げ、肥料や水のあげ方、それぞれの品種ごとに気をつけるポイントなど栽培のコツも分かりやすく伝授。他に、少しでも高く販売できるような品物の並べ方、商品の特長やレシピなどを紹介する宣伝ポップを作ると販売向上につながることなど、具体的なアイデアを出しながらアドバイスしました。セミナー終了後には、飛騨市伝承作物に認定された野菜の種や、勝本さんが紹介した人気野菜の種などが配付されました。
三寺めぐり朝市に出荷しているという古川町の東鈴枝さんは「セミナーには毎年参加していますが、いい話を聞かせてもらい、種ももらえてありがたいです。今日は消毒の仕方などが勉強になりました」、同じく出荷者の古川町の渡辺真由美さんは「いろいろ説明してもらえると、やる気が湧くのでセミナーを楽しみにしています。夫が栽培しているのを手伝おうと思うので、今日は野菜の作り方が参考になりました」と感想を話していました。