古川西小学校児童が認知症キッズサポーターに!
9月12日(木曜日)古川西小学校
飛騨市の高齢化率は40パーセントを超え、今後も高齢者の増加と伴に認知症高齢者も増えることが予測されています。このため、飛騨市認知症サポーターキャラバンメイトでは、認知症について正しく理解し偏見を持たず、認知症の人とその家族を温かく見守るサポーターを増やすため「認知症サポーター養成講座」を市内各地で実施しています。
核家族化が進む中、小学生が日常的に高齢者と関わる機会が減っています。古川町内の小学校では4年生が福祉教育の一環として「認知症キッズサポーター養成講座」を受講しており、今年度は古川西小学校で初めて講座を開催しました。
この日は、認知症サポーターキャラバンメイトの5名が同校を訪れ、4年生45名を対象に座学と寸劇を交えた講座を行いました。最初に、キャラバンメイト代表の下堂前利子さんが、飛騨市の現状や脳の構造、認知症についてを解説し、加齢に伴うもの忘れと認知症のもの忘れの違いについて、手づくり模型の「記憶のツボ」を使用して分かりやすく説明しました。
続いて、キャラバンメイトの皆による「寸劇」が行われました。ストーリーは、学校帰りの小学生が道に迷っている同居の祖母を発見する、という場面を描いたものです。まず、望ましくない接し方の寸劇を見て、受講児童が「どこが良くなかったのか?」という点を自分の言葉で発表しました。その後、望ましい接し方の寸劇を見てから、児童も寸劇に加わり、役者を通して高齢者との接し方を学びました。お友達と2人で協力し合いながら、声を掛けたり、近くの大人の人を呼んでくる等、「手助けしたい」という真剣な気持ちが伝わってきました。
受講した4年生の中林 咲嘉(なかばやし ももか)さんは、自分のメモに「手伝ってあげる」「やさしいことば」など、講座で大切と感じたキーワードを上手に色分けしながらまとめていました。
講座終了後、児童たちには認知症キッズサポーターの証である、サポーターカードとオレンジリングが贈られました。