宮川小学校地域参観日で認知症を学びました
初受講‼認知症サポーター養成講座
令和7年11月7日(金曜日)飛騨市立宮川小学校
地域参観日に合わせて、親子で学ぶ「認知症サポーター養成講座」が開催されました。
宮川町の高齢化率は48%と市内4町のうち最も高く、認知症は全世代にとって身近な病気です。認知症を正しく理解し、家庭でも認知症について話し合ってもらおうと、宮川小学校では今回初めて講座を開催し、全校児童とその保護者が参加しました。
認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人やその家族に対して、自分のできる範囲で手助けをする人のことです。この日は、飛騨市認知症サポーターキャラバン・メイト4名が同校を訪れ講座を実施しました。
認知症は加齢とともにかかりやすくなる脳の病気で、主な症状として物忘れを説明。時間や日付、場所、人などが分かりづらくなることや、昔の情報は覚えているが、新しい情報が覚えにくいことを「記憶のツボ」という模型を使用して解説しました。また、正しい接し方について「驚かせない」「急がせない」「心を傷つけない」という3つの心掛けと、7つの具体的なポイントを紹介しました。
後半には「高齢者の方に声をかけてみよう」と題して、実際に高齢者の姿に扮した講師へ児童が声かけ練習を行いました。児童は「前から声をかける」「聞こえる声の大きさで話す」「しっかり耳を傾けてゆっくり対応する」など、上手に声かけを行い、児童たちで解決できない場合は大人に助けを求める大切さを学びました。
最後には、グループに分かれて参加者同士で今回の学びと感想を交流しました。参加した児童の皆さんからは「家におじいちゃん、おばあちゃんがいるから、聞こえる声で怒らず何度も話してあげたい」「困っている人を見かけたら、自分から声をかけたい」と感想を発表、保護者の皆さんは「記憶のツボが分かりやすかった」「7つのポイントは簡単そうで難しい」などの意見を交換されていました。
同校の先生は「宮川小学校の児童は、おじいちゃん・おばあちゃんとの同居率が70%以上と高く、学校行事でも地域の高齢者と関わることが多いです。認知症の有無に関わらず、誰にでも優しく接することができるようになって欲しい」と受講に対する思いを語られました。
なお、宮川小学校体育館は災害時の拠点避難所となっており、体育館内の扉には、ひだ認知症疾患医療連携協議会が発行する「みんなでお年寄りの人を支えよう」ポスターが掲示されています。
当日の様子








