町並みガイドブック『飛騨古川タウントレイル3』発売

飛騨市・新潟大学・地域住民共同制作の町並みガイドブック
飛騨市は、新潟大学と地域住民の協力のもと、町並みガイドブック『飛騨古川タウントレイル3~「そうば」と町並みを読み解く~』を発売しました。
「タウントレイル」とは
「タウントレイル」は一般的な行政主導で作る観光ガイドブックとは異なり、イギリス発祥の手法で、住民主導による「町並み点検」で作られるガイドブックです。飛騨市では、行政と研究機関(大学)、地域住民による三者連携で取り組んでいます。
住民が町を歩いて景観を点検するプロセスに、大学による客観的・学術的な視点が加わることで、住民にとっては当たり前で気づかなかった景色の価値を再認識する機会となり、地域全体の景観意識の向上に繋がります。過去作も同様の手法で制作されました。
これまでの作品
- 『飛騨古川タウントレイル~町並み・まちあるき』
1993年発刊 300円(税込)
※古川の町並みの特徴などの入門編 - 『飛騨古川タウントレイル2~木組・町並みの隠れた宝物』
2006年発刊 500円(税込)
※古川のまちなかで見られる大工技術編 - 『飛騨古川タウントレイル3~「そうば」と町並みを読み解く』
今作2026年発刊 500円(税込)
※古川の町並み景観を保つ住民意識編
『飛騨古川タウントレイル3~「そうば」と町並みを読み解く』発売
販売価格
1冊500円(税込)B5判 36ページ
販売場所
飛騨の匠文化館(飛騨市古川町壱之町10-1 木曜日定休)
今作の特長
一般的に伝統的町並みは条例などの建築基準に基づいて修景されますが、飛騨市古川町は明確な基準がない中で、住民の景観意識により新旧の町家が混在しつつも統一感ある「生きた町並み」が形成されています。
その意識を紐解くため、2023年度から新潟大学都市計画研究室(松井大輔准教授)と飛騨市が連携し、地域住民の景観意識の調査研究を行いました。
古川町市街地の住宅や店舗(抽出)の施主、大工、設計士に外観施工時の意識をヒアリング調査し、地域全体としての景観意識を言語化しまとめました。
その研究結果を基にタウントレイル3原稿素案を制作。2025年7月には地域住民と原稿素案を手に持ってまち歩きワークショップを開催。住民の意見も反映して2026年3月に本ガイドブックが完成しました。
古川の住民意識「そうば」とは、個性を尊重しつつも、周りとの調和を重んじる「思いやりの心」であり、誌面では個々の建築様式がどのように周囲と歩調を合わせているかをイラストと解説で紹介。技術的な側面だけでなく、人々の暮らしの体温を感じられる内容となっています。
なお、大学生がすべて手書きで描いた建物などの繊細なイラストにも注目してください。


