打保蟹寺発電所河川維持流量検討会議
打保蟹寺発電所河川維持流量検討会会議資料公表をします
飛騨市を流れる神通川水系宮川には、関西電力株式会社が所有する打保発電所と蟹寺発電所があります。蟹寺発電所には、義務流量が設定されていますが、打保発電所には維持流量の設定がありませんでした。
昭和63年に国から河川維持流量のガイドラインが示され、打保発電所もその対象となりました。しかし、河川維持流量の放流は、宮川下流漁業協同組合などが行うアユを目的とした「刺し網漁」に影響を与える可能性があり、アユによる観光産業や地域振興にも大きな影響を与えることが懸念されました。。
そこで市は令和4年に検討会を立ち上げ、関係者と協議を重ねました。3回の検討会とパブリックコメントの結果、「刺し網漁」の期間中は河川維持流量を抑制するよう意見がまとまり、令和5年4月に国へ要望活動を行いました。
その結果、令和5年5月29日から打保ダムからの河川維持流量の放流が開始され、「刺し網漁」の期間である8月20日から10月31日までは流量が抑制されることとなりました。
よって、検討会では令和6年度から河川環境調査と地域コミュニティーへの影響調査を開始し、これらの調査結果を踏まえ、令和7年1月27日に第4回目の会議を開催しました。令和10年度を目標に、ガイドラインを遵守しながら地域振興にも貢献できるよう、河川維持流量の抑制の妥当性について検証していきます。
検討会資料