神岡化石フォーラム 開催
岐阜県初!手取層群最古!!白亜紀のワニ形類化石!!
今回の発見で明らかになったこと!!
発見1
岐阜県博物館と福井県立恐竜博物館、福井県立大学恐竜学研究所の共同研究として、飛騨市神岡地区に分布する手取層群を調査したところ、小型脊椎動物の骨化石を含むボーンベッドが発見されました。
白亜紀の脊椎動物骨化石の発見は岐阜県初となります。
発見2
周辺の凝灰岩層から取得したジルコン粒子を用いてウラン・鉛年代を測定した結果、本産地の堆積年代は約1億2700万年前(前期白亜紀オーテリビアン期)に当たることが判明しました。
これまでは福井県勝山市から発掘された前期白亜紀アプチアン期(約1億2140万年前~約1億1300万年前)が最古とされていましたが、この発見により神岡町で発掘されたワニ形類歯化石は手取層群において最古のワニ形類化石記録となりました。
研究の歴史
岐阜県では1989年に見つかった大野郡白川村大白川地域における恐竜足跡化石発見をきっかけに岐阜県恐竜化石学術調査団を発足し、約10年間に渡り調査を行いました。
うち、神岡地域の手取層群分布域においては、鳥脚類恐竜の足跡化石や植物化石が報告されている一方で、脊椎動物骨化石は未確認のままでした。
その後、2020年より岐阜県博物館と福井県立恐竜博物館、福井県立大学恐竜学研究所は神岡地域において恐竜類を含む白亜紀の脊椎動物骨化石発見を目的とした共同調査を開始しました。
今後の展開
国内の白亜紀脊椎動物化石産地が限られているなか、新たに神岡地域において、多量の骨化石を含むボーンベッドを発見できたことは今後の白亜紀脊椎動物化石研究を大きく前進させるものとなります。
また、手取層群においては、地球科学的試料を用いた年代測定が可能な数少ない化石産地のひとつであり、手取層群全体における動物相の変遷を探るための指標のひとつとなることが期待されます。
この発見を記念し、フォーラムを開催します!
講演会
日時
9月13日(土曜日)13時00分~15時00分
13時00分~ |
挨拶 飛騨市長 都竹 淳也 |
13時10分~13時30分 |
講演 高津 翔平 (岐阜県博物館) |
13時30分~13時50分 |
講演 薗田 哲平 (福井県立恐竜博物館) |
13時50分~14時10分 |
講演 湯川 弘一 (福井県立恐竜博物館) |
14時20分~14時40分 |
質疑応答 いろいろ質問してみよう |
ワークショップ 『化石掘り出し体験』
時間
【1部】11時00分~13時00分
【2部】14時00分~15時00分
場所
2階 和室
材料費
300円
定員
先着150名(当日受付)
化石の展示 今回発掘された化石を実際に見てみよう!
時間
11時00分~15時00分
場所
2階 ロビー
コラボ企画 8月13日(水曜日)~9月30日(火曜日)
飛騨市図書館、神岡図書館に恐竜や化石に関する本の特設コーナーを設置!!
大好きな恐竜や化石の本を探そう!ぜひ図書館にもお越しください。
スペシャル!!
フォーラム当日、神岡町コミュニティーセンターに来られてアンケートにご回答いただいた方へ『恐竜のポストカード』をプレゼント!