クアオルト(Kurort)とは、ドイツ語でクア(Kur)「治療・療養、保養のための滞在」とオルト(Ort)「場所・地域」という言葉が合わさった言葉で、「療養地・健康保養地」という意味になります。
ドイツでは、心筋梗塞や狭心症のリハビリテーション、高血圧、骨粗しょう症等の治療として、このクアオルトを活用した「気候性地形療法」が行われています。
この気候性地形療法とは、運動の強さを計測した傾斜のある野山のコースを、体表面を冷たくサラサラに保ちつつ自分の体力に合ったスピードでウオーキングすることによって、運動リスクを軽減しながら通常の運動よりも持久力や筋力の強化の効果を得ようとするものです。
日本ではこの手法を基本として生活習慣病や認知症、ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)の予防、心理的な効果など、医療ではなく心身の健康づくりや健康寿命の延伸に活用しています。これを「クアオルト健康ウオーキング」と呼びます。
飛騨市では、クアオルト健康ウオーキングの委託事業として「飛騨市健康ウオーキングガイド協会」が中心となり、この取り組みを行っています。
市内には現在3種類の認定コース(朝霧の森コース、森林公園コース、アルプス展望神秘の森コース)と2種類のガイド協会独自認定コース(小島城コース、藤波八丁コース)があり、公認資格を有した専門指導者のガイドのもと、飛騨の大自然を最大限に生かしたウオーキングを楽しむことができます。
また、冬期は降雪により通常のウオーキングができないため、スノーシューを使用したウオーキングも行っております。
4月から12月にかけて、毎週定例ウオーキングを開催しています。
リピーターの方も多くみえますが、ガイドが丁寧に説明しますので、初めての方も大歓迎です!
無理をしない運動を目的に行うウオーキングのため、体力に自信が無い方や健康づくりを行いたい方でもお気軽に参加いただけます。
開催日:第2、4水曜日、毎週土曜日、第3日曜日
参加料:一人500円
※コースは毎回異なるため、下記専用サイトにてご確認ください。
参加をご希望の方、詳細情報を知りたい方は、専用サイトをご覧いただくか、飛騨市健康ウオーキングガイド協会<外部リンク>までお問い合わせください。
医学的見地に基づいたクアオルト健康ウオーキングは、CR-GNet(岐阜心臓リハビリテーションネットワーク)において活用され、学会発表事例もあります。
そのCR-GNetの加盟医療機関である岐阜県厚生連久美愛厚生病院、飛騨市健康ウオーキングガイド協会および飛騨市は、令和5年度に新たに医療分野との連携を想定した協定を締結し、飛騨市の健康ウオーキング事業を心臓リハビリテーションの一環として活用します。
具体的には、飛騨市の定例ウオーキング参加者の血圧や心拍数といった数値データなど、ウオーキングにおける循環器疾患への効果を久美愛病院と共有・蓄積し、将来的には対象者の健康診断データに基づいた検証を行い、医学的、科学的なエビデンスを確立することで、健康ウオーキングの更なる普及を推進していきます。
飛騨市健康ウオーキングガイド協会には、下記のとおり(株)日本クアオルト研究所による実践指導者養成講習を受講し、認定されたガイドが所属しています。
氏名 | 区分 | 役職 | ガイド認定年度 |
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牛丸 洋子 | 実践指導者 | 会長 | 2020年度 |
青木 和子 | 実践指導者 | 副会長 | 2020年度 |
岡田 善徳 | 実践指導者 | 2020年度 | |
沖野 久子 | 実践指導者 | 2020年度 | |
小林 淳子 | 実践指導者 | 2020年度 | |
田中 博 | 実践指導者 | 2020年度 | |
車 代里 | 実践指導者 | 2021年度 | |
平澤 百合 | 実践指導者 | 2022年度 | |
片町 幸子 | 実践指導者 | 2022年度 | |
萩 和夫 | 実践指導者 | 2023年度 | |
田中 一嘉 | 実践指導者 | 2023年度 | |
武藤 浩一 | 実践指導者 | 事務局 | 2020年度 |
飛騨市健康ウオーキングガイド協会事務局
Tel:0577-62-8035
Fax:0577-73-6858