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クズ
クズ
クズは、山野や河川敷などに広く自生するつる性植物で、旺盛な繁殖力を持つことが特徴です。地下には大きな根を張り、その根から採れる葛粉は、古くから滋養を補い、発汗を促し、体を温める素材として用いられてきました。漢方の葛根湯も、このクズの根を原料として活用します。
夏から初秋にかけて咲くクズの花は、紫紅色で、ほのかにブドウを思わせる甘い香りを放ちます。花には肝機能改善、二日酔い防止などの効能が知られ、飛騨地域では、お盆明け頃にこの花を収穫し、乾燥・粉末化して活用する人も多く、粉末をはちみつと混ぜて丸めた「花玉」など、暮らしの中で親しまれてきます。
基本情報
■分類 マメ科
■自生地 山野、河川敷、里山、道端など
■草丈 つるを伸ばして旺盛に繁茂し、地下に大きく太い根を張る
■利用部位 地上部
利用のヒント
花を利用する場合は、花の部分を一つ一つを丁寧に摘み取ります。虫がつきやすいため、天日に干して虫を追い出したり、ざるに入れて虫を振るい落すなどすることをお勧めします。飛騨の人は乾燥・粉末したものを保管して、少しずつ使うことが多いです。蜂蜜と混ぜて丸めても長期間保存できます。若葉は乾燥してお茶などに活用できますが、他の野草と混ぜて使用したほうが飲みやすくなります。
参考文献
村上光太郎(2016)『大地の薬箱 食べる薬草事典』農山漁村文化協会.
村上光太郎(2016)『薬草を食べる(徳島新聞連載)』イシダ測機プリント事業部.
