10月18日(火曜日)山腰楼
市内の飲食店や宿泊事業者を対象にした「飛騨市の食の魅力」勉強会が、古川町殿町の「割烹 山腰楼」で開催されました。
飛騨市産の食材を活用した料理、市内の蔵元が醸造した日本酒の特徴や飲み方について知ったり、そうした料理や酒の魅力をSNSなどで効果的に発信する美しい写真を手軽に撮影する方法などを学び、さらなる誘客につなげてもらおうと開いたもの。当日は16人が参加しました。
この日は、元公邸料理人で現在は出張料理人として活躍しており、「飛騨市食の大使」も務めている工藤英良さんが飛騨地鶏やエゴマ、トマトや飛騨山椒、神岡町の「ありがとうファーム」が製造した味噌などを用いた料理を試食。料理の盛り付けなどについて「丸皿の時は、それぞれの料理を三角形に並べると、きれいに見えます」「左右対称には並べないで」などとアドバイスしました。
今回は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の公式フォトグラファーを務めた竹見脩吾さんを招き、そうした料理やお酒などが美しく、美味しそうに見える撮影法を伝授しました。カメラに詳しくなくても手軽に取り組めるよう、スマートフォンでの撮影に挑戦。余計なものが写りこまないように背景にケント紙を敷いたり、スマホの明かりを使って逆光にすることなど、魅力的に見える写真を撮るためのちょっとしたコツをアドバイスしました。
また、各酒蔵の担当者が自社の日本酒の特徴や、燗の温度による味わいの違いを紹介。市内3つの蔵元が用意した日本酒7種類を「常温」「人肌燗」「飛びきり燗」など温度を変えて味わい、その香りや味わいの変化、料理との相性などを体感しました。
参加者は「どんな雰囲気の明かりが良いか」「どんな器が料理を引き立てるか」など熱心に質問したり、配膳された料理や日本酒を思い思いに撮影したりしました。
宮川町の「板倉の宿 種蔵」の掛川晋司さんは「今日はたくさんの種類のお酒を味わえて、気に入ったものもあったので、宿で出すお酒をまた考えていきたいです。また、インスタグラムやフェイスブックで発信をしているので、料理の盛り付け方や写真の撮り方も勉強になりました。今後に生かしたいです」などと感想を話していました。