10月25日(火曜日) 宮城保育園
古川町の宮城保育園で、年長園児を対象にした縄文土器作り体験が行われました。実際の縄文土器にふれたり、粘土で縄文土器を作ったりする体験を通じて、昔の人の暮らしや食について学んでもらおうと開催しているものです。
飛騨市教育委員会の三好清超さんらが講師となり、縄文時代の人々が住んでいた家や、どのように暮らしていたかなどについてパネルで分かりやすく紹介。縄文土器を使って煮炊きをしていたこと、人は今も同じように食べ物を食べて命をつないでいることなどを説明しました。
その後、本物の縄文土器を見たり、その内部をさわったりして感覚を確かめた後、陶芸用粘土を使って縄文土器作りに挑戦しました。
最初に、粘土を球状にしてから押しつぶして平らにし、土器の底の部分を製作。その後、ひも状に伸ばした粘土を底の部分に沿うように丸く積んでいき、さまざまな器の形に整えました。三好さんは「水を入れてももれないように、すき間をきれいに埋めてね」「作っている途中で、土器を持ち上げたりしないでね」などとアドバイス。器の形ができたところで、竹串や短めの縄、竹を半分に切った「半裁竹管」などを用いて器に模様をつけたり、名前を彫ったりして思い思いの形に仕上げました。子どもたちは最後まで飽きることなく、熱心に粘土と格闘していました。
作り終えた岡田爽佑君は「粘土で形を作るところが楽しかった」と満足気に話していました。
三好さんは「縄文土器は、すき間なく模様が描かれていますが、同じように、すき間なく模様をつける子どもがいました。縄文人に通じるところがありますね」と目を細めていました。
今日つくった土器は3週間ほど乾燥させてから、それぞれ家に持ち帰るそうです。