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「青龍臺木偶保存会」が設立から50年の記念式典を開催

印刷用ページを表示する掲載日:2022年11月7日更新

11月3日(木曜日) 飛騨市文化交流センター


古川祭で人気を博す2つの「からくり奉納」の1つを担い、その技術と伝統を後世に伝えている「青龍臺木偶保存会」(西田孝雄会長、メンバー41人)が設立から50年の節目を迎え、実行委員会が飛騨市文化交流センターで記念式典を開催しました。

登壇した沼田幸一実行委員長は「昭和46年に発足以来、半世紀を迎えました。先代役員の皆さんや諸先輩方の努力と情熱のおかげで伝承することができました。今後も木偶保存会が途切れることなく、将来へと伝承しつづけていく所存です」とあいさつ。来賓の青龍臺組総代の新名正浩さんは「この木偶の伝統と技術を未来永劫、伝承されていくことを切に願います」、都竹市長は「木偶の技術と同時に、屋台や祭り、古川の町を愛する気持ちがしっかり受け継がれてきたのでは。祭りの歴史と文化、伝統を生み出し、つむいでいく一番の主役として頑張っていただきたい」などとお祝いの言葉を述べました。

記念講演では、青龍臺屋台保存委員の渡辺良一さんが「青龍臺の歴史」と題し、資料や映像などを使いながら青龍臺屋台と木偶の歴史について紹介。破損や老朽化、木偶を担っていた青年団の解散などにより何度も休止する事態に至ったにも関わらず、関係者の熱意と工夫により復活し、現在まで受け継がれてきた経緯を詳しく説明しました。

また、西田会長は「写真で巡る木偶50年史」として、過去に行った「ぎふ中部未来博」での公演やテレビ取材の際のスナップ写真、当時の集合写真や活動の様子などを写した懐かしい写真の数々をスライドで披露しながら、これまでの歩みを振り返りました。また、同会発足当時のメンバーである加藤善九郎さんをはじめ、現メンバーが登壇してのトークも開催しました。入会した経緯や過去のエピソードを披露し、今後について「海外公演をしてみたい」「女性も会に入れるようになるといい」「保存会のメンバーが謡いを披露しながら奉納できれば」など、それぞれの夢や思いを語りました。

会場でのからくり上演では、今回は50周年記念ということもあり、普段は見ることのできない舞台裏も映像で解説しながらの披露となりました。舞台のセッティングや片付けの他、上演中に糸を操っている様子などもスクリーンに映し出し、解説を交えながら紹介。観客は熱心に見入っていました。

また、ホワイエには貴重な初代木偶(大正7年~昭和27年ごろ)と二代目木偶(昭和31年~平成16年)も展示され、カメラを向ける人の姿もありました。
式典終了後、西田会長は「50周年は一つの節目ですが、通過点でもあります。活動が今後、何十年にもわたって続くよう、しっかり伝承しようと思います」と意気込みを話しました。

 

式典の様子(1)

式典の様子(1)

 

式典の様子(2)

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式典の様子(3)

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式典の様子(4)

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式典の様子(5)

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式典の様子(6)

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式典の様子(7)

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式典の様子(8)

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式典の様子(9)

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式典の様子(10)

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式典の様子(11)

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式典の様子(12)

式典の様子(12)