12月1日(木曜日) 寺ナギ砂防えん堤ほか
神岡は美しい山に囲まれ、水も豊かで自然から多くの恩恵を受けていますが、その一方、自然の恐ろしさに直面することも少なくありません。そこで児童たちに防災への関心や意欲を高めてもらい、自分や町の人たちを守るために何ができるのか、この活動はそんな力を身につけてもらうため「神岡の環境・防災」をテーマにした「総合的な学習の時間」の一環で行われました。
この日は砂防えん堤の見学に先立ち、神通川水系砂防事務所調査課の千財利治課長が同校で映像や模型を使って土石流などの土砂災害と予防対策を指導し、引き続き、栃洞地区に移動して住宅街などに掲げられている「土砂災害警戒区域」の看板やハザードマップなどについて県古川土木事務所河川砂防課の豊福洋生さんが解説しました。
千財課長は「飛騨の山々はきれいですが、山を知ることが防災につながります。私たちは山とは切っても切れない所に住んでいるので、山に関心を持ち、山を大切にしてほしいと思います」と話しました。
この後、児童たちは高さ約15mの大きな「寺ナギ砂防えん堤」までバスで移動し、コンクリートの頑丈なえん堤の構造や、斜面の崩落を防ぐ植生マットなどを見学しました。児童の一人、葛󠄀谷穂高さんは「砂防えん堤の仕組みなど知らないことがきちんと学べました。土砂災害には気を付けたいと思いました」と話していました。