12月13日から飛騨市美術館で販売
本報告書は、市教委文化振興課が平成30年から調査していた古川城跡(古川町高野)、小島城跡(同太江・杉崎・沼町)、野口城跡(同野口・袈裟丸)、小鷹利城跡(同黒内・信包・河合町稲越)、向小島城跡(同信包・笹ヶ洞)など5つの山城跡の調査結果を450ページにわたってまとめたもので、遺跡としての価値の高さに関しても余すことなく盛り込まれています。
調査は測量や発掘、文献史料、歴史地理などを通して行われました。飛騨国司として領地を治めた姉小路氏、戦国時代に勢力を拡大した三木氏、今の飛騨古川の礎を築いた金森氏といった各時期の領域支配の在り方を始め、山上の礎石建物、掘立柱建物、虎口の石垣など検出された遺物の年代を通して、これらの山城が中世から近世にかけて使われていたことが確認できました。また、地域の歴史的変遷を読み解くことができる貴重な遺跡であることも分かりました。
本報告書は販売するほか市図書館と神岡図書館に配架しています。なお、後日インターネットでも閲覧できるように現在準備中です。A4判、450ページ。1冊4,000円。発行部数が少ないので希望者は飛騨市美術館(電話0577-73-3288)へ。