5月30日(月曜日)飛騨古川まつり会館
訪問診療を専門に行う「ひだ在宅クリニック」が6月1日、古川町向町に開所することを受け、同町三之町の飛騨古川さくら物産館で開所式が行われました。
同クリニックは拠点となる施設を中心に、半径16キロ圏内で在宅療養をされていて、訪問診療を希望される方を対象に、在宅での看取りまでを含めた訪問診療サービスを提供する在宅療養支援診療所です。医師1人、診療アシスタント2人の3人体制ですが、県看護協会立訪問看護ステーション高山をはじめ、各種医療機関や看護・介護事業所などと連携して24時間365日、在宅療養されている方やそのご家族に寄り添うクリニックです。
院長は、国府町出身の駒屋憲一医師です。名古屋大学医学部医学科を卒業後、同大学医学部附属病院や愛知医科大学病院など大学病院の消化器外科などで外科医として第一線で活躍されました。訪問診療を通して地域に貢献したいと、自身が在宅医療に取り組むことを決意。岐南町の総合在宅医療クリニックなどで研鑽を積み、今回のクリニック開設に至りました。
開所式で、駒屋院長は関係者への謝辞を述べ、「今後は、市町村の枠組みにとらわれず、クリニック同士で連携し、東海地方の在宅医療を盛り上げたい」「在宅医療を通して地域に寄り添うを理念に、地域の方々やその大切な人に最後まで寄り添いつづける存在になれたら、この上ない幸せです」と意欲を語りました。
来賓として出席した都竹市長は「飛騨地域のようなところだからこそ在宅医療は必要。このクリニックができて、この先、本当に豊かな人生を送られる多くの皆さんやそのご家族が増えることが目に見えるようで感無量です。多くの人に信頼され、愛され、支持されることは間違いない。市としても精一杯支援したい」などとお祝いの言葉を述べました。