5月29日(日曜日)江馬氏館跡庭園
国の史跡・名勝の指定を受けている神岡町の江馬氏館跡庭園で「新緑茶会@江馬館」が開かれました。これは室町時代の庭園と同じ、厳かな庭を眺めながらちょっと贅沢なひと時を過ごしてもらおうと、飛騨市観光協会神岡支部の有志で組織する飛騨神岡街づくり実行委員会が「江馬館利活用事業」の一環で催しました。
この日、会場には市内を中心に約60人が訪れ、表千家茶道「和敬会」の皆さんがお点前を披露。来場者は江馬氏が賓客をもてなした当時の様子に思いを馳せながら美味しそうにお抹茶とお菓子を味わっていました。
コロナ禍のため一般を対象にした茶会は和敬会にとって3年ぶりですが、今回は亭主やお点前、お運びから裏方まで役割を細かく分担して行うなど、家元の指導に沿って感染予防に務めていました。熊崎禎子会長は「江馬館が会場となるのは初めてですが、今回は実行委員会に場所のしつらえをしていただき大変助かりました。江馬館はすばらしい会場ですのでこれからも茶会を開けたらとありがたいです」と話していました。
来場者の一人、神岡町の田中智枝さんは「新緑と美しい庭園の中でお抹茶をいただくことができ、心が安らぎました。また開催してほしいですね」と話していました。
また、実行委員長の藤田栄さんは「今回は江馬館での茶会を希望する声が多かったので初めて開催しました。これまでにもフランス料理や日本そば、響応膳など市内の飲食店の協力でイベントを催しましたが、こうした企画を通して江馬館のことを一人でも多くの人に知っていただければと思います」と話していました。