8月28日(日曜日) 市役所
「飛騨市学園構想」について広く市民に知ってもらい、今後さまざまな実践につなげてもらおうと「まなび未来会議2022@オンライン」が、市内の各サテライト会場をオンライン会議システムでつないで行われました。
市内の子どもらの教育や学び、子育てに関心のある人、市内の学校へ通う中学生などを対象に開かれたもの。今回は、ビジョンをより視覚的にイメージできるよう具体化することと、飛騨市民の全世代が楽しく探求していく雰囲気をつくることの2点を目的に実施。当日は、市内や県内にとどまらず、島根県や高知県、沖縄県など全国各地から参加がありました。
開会に際し、沖畑教育長は「これまで積み重ねてきた取り組みを踏まえ、これから先、どこへ向かい、どのようにしていったらいいのかについての参考にさせていただけたら。たくさんの意見を出していただき、みんなで考えたい」などとあいさつしました。
都竹市長は「大人が夢中であそぶこと!私の考える、人が育つ地域の未来」の演題で基調提案を行いました。
子どもたちの未来、地域の課題やビジネスなどについて、人口減少を前提に物事を考えていく必要があると強調。また、かつては見られた地域の多様な大人と子どもとの交流が、今は途切れている状態だと指摘しました。子どもの社会力の低下は学習意欲や学力の低下につながると示し、自身の体験なども紹介しながら、「夢中になって遊ぶ大人の姿にふれることで、子どもは大きな影響を受ける。大人と子どもとの相互交流を深めることが、子どもの社会力を高める」などと持論を述べました。
第2部では「子育て」「学校教育」「社会教育」のそれぞれの分野で活躍している人々の話を聞いたり、学校や地域で実践している取り組みについての報告などがありました。
古川中学校や神岡中学校の生徒による地域貢献活動や地域での学び、飛騨古川青年会議所の取り組み、河合小学校児童による地域イベントへの参加についての報告があり、その成果や気づきなどの話がありました。
「飛騨市元気な助産師の会」の長田直子さんが、自身のこれまでの取り組みやそこで得られた気づきなどを報告。助産師として活動する中で知り合った子が、現在は助産師を目指して頑張っている姿も紹介し、「大人がやっている事に子どもが関わることで、将来につながっていく」などと強調しました。