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和漢薬研究の基礎や近年の成果などを学びました

印刷用ページを表示する掲載日:2023年8月2日更新

7月29日(土曜日) 古川町公民館

富山大学との連携による市の薬草事業の一環で開催している「市民健康講座~和漢薬と健康~」の第2回目が、古川町公民館で行われました。

今年度は富山大学和漢医薬学総合研究所の専門家を招き、「和漢薬と健康」をテーマにした講座を全5回にわたって開催しています。今回は「食薬区分を活かした和漢薬研究」の演題で、同研究所神経機能学領域の東田千尋教授が、健康寿命を伸ばすために役立つ和漢薬に関する基礎研究や臨床研究などの現状と取り組みについて、具体的な事例を交えながら解説しました。

東田教授は、和漢薬には「食薬区分」があり、使われている薬草やその成分、用法や用量などによって、医薬品とは判断しない「食」に分類されるものと、「薬」に分類されるものがあると説明。その区分によって「食」に分類されると効能や効果を標ぼうできない場合が出てくる反面、臨床研究のハードルが低くなる傾向があることなどを話しました。

また、自身が進めている認知症の改善へ向けた和漢薬の研究についても紹介しました。65歳以上の男女とも介護が必要となる原因として、認知症が上位となっている現状を説明。アルツハイマー型認知症になってから飲んでも回復につながる和漢薬について研究してきた理論や実践などを紹介しながら、その成果と商品化が進んでいる現状などを説明しました。加齢によって筋肉量が減ったり筋力が低下して身体機能が落ちるサルコペニアやフレイルに効く和漢薬の研究や成果についても紹介。「健康で長生きするには頭と足腰が元気であることが大切で、和漢薬がサポートできる可能性は大きい」と話しました。

受講した古川町の吉田真弓さんは「認知症が、ある程度薬で改善できるようになることは、とても良いことだと思いました。薬にはいろんな区分があって、機能性食品とか専ら医薬品などに分けられていることが分かって良かったです。こういう機会に学べるのはありがたい。次回も参加したいです」と感想を話していました。

 

講座の様子(1)

講座の様子(1)

 

講座の様子(2)

講座の様子(2)

 

講座の様子(3)

講座の様子(3)

 

講座の様子(4)

講座の様子(4)

 

講座の様子(5)

講座の様子(5)

 

講座の様子(6)

講座の様子(6)

 

講座の様子(7)

講座の様子(7)

 

講座の様子(8)

講座の様子(8)

 

講座の様子(9)

講座の様子(9)