9月29日(金)史跡江馬氏館跡公園
飛騨神岡街づくり実行委員会と飛騨市教育委員会が、県内で唯一国の「史跡」と「名勝」の両方の指定を受けている江馬氏館跡公園に復元された会所で、4回目となる「神岡フレンチ@江馬館」を開催しました。
普段は入れない夜間に入館し、中世武家館の雰囲気を味わったり庭園などの景観を楽しみながら、殿様気分で神岡のグルメを味わう催し。市内や高山市から17人が参加し、神岡町のフランス料理店「Bistrot Chez Bois(ビストロ シェ ボア)」の林暢之シェフが腕によりをかけて提供した料理を味わいました。にごり酒やソフトドリンクを中世さながらに素焼きの土器(かわらけ)で味わう体験もありました。
林シェフからは、料理の特徴や飛騨の野菜など食材についての解説もあり、参加者は料理を目で楽しみながら、ひと口ずつじっくり味わっていました。また、市の大下永学芸員が江馬館の歴史、発掘や復元に至った経緯などを説明しました。釉薬を塗っていない土器で飲むと水分が取られ、唇が渇いて土器に張り付き、皮がはがれてしまうこともあったこと、当時は庭を見ながらお茶やお花、宴会を楽しんだことなどを紹介。この日は中秋の名月で、天候に恵まれたこともあり、参加者は明るく輝く月や幻想的に照らし出された庭を愛で、優雅なエレクトーン演奏を聞きながら、ムードたっぷりの一夜を過ごしました。
神岡町の古宿智五さんは「会所で本格的な料理を楽しんだのは初めて。料理は美味しく、ロケーションも良いし、雰囲気を味わえました」、高山市から訪れた60歳代の女性は「初めて来ましたが、素敵な催しですごいです。ライトアップも幻想的で良かった。歴史のあるところで、くつろいだ席を体験できるのはもったいないことで、一生の思い出になります」と喜んでいました。
飛騨神岡街づくり実行委員会の藤田栄委員長は「江馬館の利活用法を見出し、一つのお手本となって、さらに地元からいろんな声があがるようになることを望んでいます」「コロナ禍が明けて、いろんな活動が始まっていますが、経済もまだまだといった状況。このイベントが起爆剤となって活性化につながれば」と思いを語っていました。