10月13日(金)・16日(月)古川町内の保育園や小中学校
飛騨市出身のフルート奏者・志田浩子さんが、市内の保育園や小中学校を訪問し、ミニコンサートを行いました。
志田さんは古川町出身。古川中学校や地元の高校を卒業後、国立音楽大学を経て、プロのフルート奏者として全国各地の演奏会に参加するなど、東京都を中心に音楽活動を続けてきました。子育ての経験から、親子で気軽に音楽を楽しめるコンサートの必要性を感じ、親子コンサートを企画するなど幅広い取り組みを行っています。今回は、子どもたちにプロの演奏を生で聞いてほしいと、志田さんのアウトリーチ活動の一環で開催しました。
古川中学校では、全校生徒388人を対象に開催。前半では、同校吹奏楽部でフルートを始めた経緯や思い出などを紹介し、ビゼー『アルルの女より~メヌエット~』、ドヴォルザーク『ユーモレスク』やバッハ『管弦楽組曲第2番より~バディネリ~』、モンティ『チャールダッシュ』などクラシック音楽の名曲4曲を披露しました。後半は、ジャズの要素を加えた『星に願いを』、軽快な『ハイホー』や『アンダー・ザ・シー』、アニメ曲『残酷な天使のテーゼ』など4曲を披露。演奏が終わるごとに、生徒は盛大な拍手を送りました。
また、志田さんはトークで「古川中学校吹奏楽部でフルートに出合っていなければ、今の私は無かったと思う」「皆さんも興味あることがあったら、ぜひそれを深く掘り下げて、熱中して取り組んで」などと生徒にメッセージを送りました。
同校吹奏楽部でフルート演奏に取り組んでいるという3年生の吉野一花さんは「きれいな高音や、のびやかで正確な演奏が美しかったです。色彩豊かで幅広い表現に心が動かされました。3年生なので、もうすぐ吹奏楽部は引退しますが、残り少ない時間を頑張って、定期演奏会などに生かしたいです」と感想を話しました。
志田さんは「生の音楽を聞くことは、とても大切。子どもたちに生の演奏を聞いてもらうことで、感性を育てることにつながればと活動しています。今日は心から楽しんでほしいです」と話していました。