11月8日(水曜日)教育長室
不登校などの悩みや不安を抱える子どもの居場所を設け、そんな子どもとの接し方などに関する相談に応じている古川町のハルジオン(中村早苗代表)が今年9月11日付で文科省の家庭教育支援チームに登録されました。県内で12チーム目、うち飛騨地区では下呂市に続いて2チーム目です。
ハルジオンは令和3年に設立され、不登校の子が学校や家庭以外に過ごせる第3の居場所を提供するとともに、保護者の相談に応じたり、交流の場を設けたりしている団体です。今回、家庭教育支援チームに登録されたのを機に、市内の小中学校やグリーンルーム、市教委などとより濃密な関係を築いて家庭教育支援や不登校支援、地域づくりに取り組む方針です。
この日は中村代表とメンバーの川上利津子さんが沖畑教育長を訪ね、「私たちの課題は学校に行けない児童生徒への対応です。孤立しがちな保護者に手を差し伸べ、子どもたちが元気に、安心して過ごせる町を目指すため、市教委との連携をより密にしたいと思います」と要望されました。
さらに今後の展望として、中村代表は「小中学生と異なり、高校生になると支援の手が行き届かず、親同士のつながりも希薄になります。国から登録されたことを味方にして、市だけでなく県とのパイプをもつなど、より行政と関わることで親の孤立を防ぎたい」と話しました。
これに対して沖畑教育長は「子どもの居場所ができて、さらに学びが進んでいけば次へと動き出し、社会とつながる機会が生まれます。親が明るく元気なら子どもは安心して元気を取り戻していくので、親が楽になったり前向きに考えられたりできるよう支えとなる場が増えることはありがたいですね」などと話していました。