11月15日(水)飛騨流葉ドローンパーク
多機能の産業用ドローンを使って実際に資材を運搬するデモンストレーション飛行の見学会が、神岡町の飛騨流葉ドローンパークで行われました。
深刻な人手不足の解消や危険箇所における作業の安全性向上、作業の効率化などに向け、ドローン機器の活用が注目されています。こうした中、実際にドローンの飛行や運搬能力などを見て知ってもらい、さまざまな産業へのドローン導入の可能性について考えてもらおうと見学会を開催。市内事業者や市職員など7人が参加しました。
当日は、ドローンスクールの運営や各種ドローン機器の開発・製造販売・作業請負などの事業を手がけている富山県滑川市の株式会社ODC(オードック)の協力を得て、農薬や肥料の散布、苗木の配送、建築資材の運搬など最大30kgを運べる機種「ODC-M3」など4台のドローンを用意。同社スカイテクノ事業部の奥野英樹さんが今回のドローンの性能や安全な使い方などについて説明した後、地籍調査用の杭などをロープで吊るして飛行させたり、操作用のプロポをそれぞれ持った2人の作業員が連携して1台のドローンを操りながら作業を行うといったデモンストレーションを行いました。
デモ飛行の後、同社の大倉義憲代表取締役は「現場まで荷物を運び、荷物を置いた後、別の荷物を持って搬送するといったロボット的なドローンの開発にも挑戦しています。課題である自動航行が可能になれば、より長距離の飛行も可能になりそう。皆さんから意見をいただき、果敢に挑戦していきたい」などと意気込みを語りました。
参加者は、充電時間や自動着陸の誤差、ドローンの価格やドローンでの作業を委託した際の価格などについて熱心に質問していました。ソバの種まきや肥料の散布などにドローンを使えないかと検討している古川町の久田克浩さんは「デモ飛行を見て、なんとなく使えそうだなという印象を持ちました。実際に使おうとすると、価格も含めて課題がありそうですが、将来性はあると思う。いろいろ開発をして使えるものにしてほしいですね」と感想を話していました。