11月20日(月)袖川郵便局
飛騨市は令和3年3月、日本郵便(株)東海支社と過疎地域における市民生活の利便性向上を目的として「包括連携に関する協定」を締結しました。この協定に基づき、コンビニや商店が一軒もない神岡町袖川地区で、郵便局による日用品などの販売が始まりました。
同協定に基づく郵便局の買い物支援サービスは、東海地方唯一の先進的な取り組みです。袖川郵便局はすでにサービスを始めている同町の東茂住郵便局に続き、2例目となります。
販売しているのはカップ麺などのインスタント食品や菓子、飲料、ティッシュなどの日用品で、このほか(株)スギ薬局(愛知県)と協業し、同社の「おもてなし便」カタログに掲載されている約500品目から希望する商品が受け取れるサービスも行っています。
この日は朝9時の開店に合わせて住民が次々と訪れ、陳列した商品を手に取って買い物を楽しんだり、会話に花を咲かせたり…。
近くの山田地区から買い物に訪れた洞口光世さんは「店が無くなって5年以上になります。それ以来、移動販売や誰かの車に乗せてもらって街まで買い物に出かけています。郵便局は友人や知人に出会えるのでコミュニケーションの場として楽しんでいますが、買い物もできるので、ますます来るのが楽しみになりました」と笑顔を見せていました。
袖川郵便局の田中一嘉局長は「買い物が困難な高齢者らの声をよく耳にしましたのでオープンできてよかった。今後、お客様の要望や意見に耳を傾けて商品をより充実させ、地域貢献に努めたいと思います」と話していました。