11月26日(日)ゆぅわ~くはうす、薬草体験施設ひだ森のめぐみ
薬草の普及を目的に毎月開かれている薬草週間。11月の特別企画「野草茶の日」がゆぅわ~くはうすで開かれました。薬草に詳しい市の地域プロジェクトマネジャー・岡本文さんと「かわい野草茶研究グループ」のメンバーを講師に、市民始め下呂市や石川県から12人が参加しました。
メインは野草茶を加えた蒸しプリン「野草茶プリン」の料理教室で、受講者は野草の風味が生きた甘いプリンに舌鼓を打っていました。このほかメナモミやドクダミ、オオバコ、スギナ、クマザサ、クズの葉と根など11種の野草から好みのものを選んで作る「my野草茶づくり」や、午後はひだ森のめぐみに会場を移し、飛騨市を代表する薬草の一つ、メナモミの種採りを体験しました。
「野草茶プリン」は卵と牛乳、野草茶など使って作りますが、岡本さんは「通常の10倍の濃さの野草茶を加えますが、とてもまろやかに仕上がります。野草の味は煮出す時間で調整できます」などと教えていました。また、苦みのあるメナモミのストレートティーと、苦さをあまり感じないブレンドティーの飲み比べなども楽しみました。
プリンが蒸し上がるまでは「かわい野草茶研究グループ」による野草の話と「my野草茶づくり」の時間です。受講者は苦い野草などをメンバーに教えてもらいながらオリジナルのお茶パックを作りました。また、メナモミの種採りは来春、市民らに配布するためのもので、参加者は目を皿のようにして枯れ枝についた実から小さな種をつまみ取り、取った数を競い合いました。
古川町の山際悠輔さん、夏実さん夫妻は「飛騨は薬草の宝庫ですが、せっかく飛騨市に住んでいるので、もっと薬草を勉強して生活に取り入れたいです。ショップでクズやクロモジを購入してお茶やコーヒーに使っていますが、これからは採集も楽しみたいと思います」と話していました。
また、石川県から参加した山本真紀さんは「地元には薬草に関する行事はなく、飛騨市で開かれる行事に毎回参加させてもらっています。厄介者のドクダミやスギナもいろいろ利用できることを知り、薬草に目覚めさせてもらいました。普段から、貴重な薬草を見落とさないようにしたいと思います」と話していました。