11月26日(日)飛騨市文化交流センター
宮川町と交流のある大手声優事務所「賢プロダクション」でプロの声優として活躍中の皆さんによる朗読劇の披露とトークショーが、飛騨市文化交流センターで行われました。
同事務所の附属養成所「スクールデュオ」の夏季合宿が、25年前の旧宮川村時代から飛騨まんが王国で行われてきたことが縁で、同事務所と市はさまざまな交流事業を行ってきました。市では、市民の皆さんに声優の世界にふれて知ってもらい、声優を目指して頑張っている声優の卵を応援しようと、同プロダクションによる読み聞かせや声優体験、朗読劇などの催しを開催してきています。この日は、若手声優による朗読劇の披露と、人気声優によるトークショーが開催されました。
朗読劇では、作家の矢違アキラさんが飛騨市を舞台に描いたオリジナル作品『きつねの窓辺』を上演しました。ある秋の日、突然現れた不思議な少女と不器用な少年の交流を描いた作品で、御蔵稲荷神社や宮川町種蔵などのイラストもスライドで上映。同プロダクション相談役の野村道子さんが演出・監修を務め、所属声優の石川藍さん、木村太飛さん、吉澤悠さんが登場人物やナレーションを熱演しました。上演後は、矢違さんの舞台あいさつもありました。
トークショーでは、多くのアニメ作品の声の出演や、海外の映画・ドラマの吹き替えなどで活躍している増元拓也さん、テレビアニメやゲームでの声の出演で活躍している野村麻衣子さんが登場。声優を目指したきっかけやオーディションでの思い出、飛騨まんが王国での合宿の思い出、これから挑戦してみたい仕事などについて語りました。また、会場からの質問にも答え、「声優になるために一番大事なのはメンタル面。つらいことや悲しいことがあっても、へこたれず、ポジティブでいられる心構えを」などとアドバイス。ユーモアあふれる元気な2人のトークに、会場からは笑い声が絶えませんでした。
神奈川県から訪れた石川かなさんは「トークショーでは、これまで応援してきた人から聞いたことのない話を聞けて、すごく面白かった。機会があったら、また来たいです。今回は高山市や古川町の観光もして、いろいろ見ることができて面白かったので、また友人を連れてきたいです」と感想を話していました。