20歳の若者が式典に参加し、交流を深めました

印刷用ページを表示する掲載日：2024年1月3日更新

1月3日（水曜日）飛騨市文化交流センター、神岡町公民館

「令和6年飛騨市二十歳のつどい」が開催されました。対象は、平成15年4月2日～平成16年4月1日に生まれた人で、現在市内に在住か中学卒業時に飛騨市に住民登録があった人。今回は255人が対象となりました（古川会場192人、神岡会場63人）。

未来を担う飛騨市の青年らが「大きな同窓会」のように一堂に会し、これまでを振り返ったり、現在や未来について語り合ってもらおうと開催しているもの。当日は、振袖や羽織袴、スーツなどに身を包んだ若者が出席し、久しぶりに会う同級生や恩師と談笑したり近況を報告しました。

飛騨市文化交流センターで開かれた古川会場には168人が出席。年明け早々に大きな被害をもたらした能登半島地震で犠牲になった皆さんに対して黙とうを捧げた後、式典を開催しました。

式典では、出席者を代表して野村凌亜さんが登壇し、湯之下副市長から「二十歳のつどい」記念アルバムの目録を受け取りました。湯之下副市長は、都竹市長の祝辞を代読。「いつも変わらず温かく皆さんを迎えてくれる家のような存在である故郷・飛騨市を誇りに思って」「これまで育ててくださったご家族や、見守り助けてくださった方々へ感謝し、その思いを忘れることなく、自分自身に恥じない決断と行動力で力強く生き抜いてください」などのメッセージを伝達しました。

また、小林李衣さんと中村光陽さんが登壇し、「二十歳のメッセージ」を発表しました。

小林さんは、仕事をする中でベテランの先輩に追いつくことに焦り、自分のできていないことばかりに目を向けて無駄な時間を過ごしてしまったと心情を吐露。先輩から「ぼちぼちやぞ」と声をかけられたり、自分にしか分からないことや自分にしかできないこともあると気づいたと経験を話し、「毎日ぼちぼちと目標達成に向けて、たくさんのことを勉強していきます」と抱負を述べました。また、「今の自分にできることを磨いて、知識と経験を自分のものにして、少しずつ積み重ねていけば、自分の追いかけている背中に追いつける。少しずつできることを増やし、ぼちぼちと頑張っていきましょう」と呼びかけました。

中村さんは、これまでの20年間で数えきれないほどのたくさんの選択をしてきたと振り返り、友人や学校の先生の他、たくさんの人との出会いがあったからこそ、今の自分が成り立っており、かけがえのない日々を送れていると感謝の気持ちを述べました。また、就職してからも勉強の連続で忙しい日々を送っていると報告しながら、誰かの日常を支える公務員の仕事にやりがいを感じていると紹介。子どもは大人を見て育っていると持論も述べ、「これからの日常の中で自分の行動を見直し、子どもたちに良い影響を与えることができるよう頑張っていきたい」と決意を述べました。

他に、中学生時代の恩師が登壇し、出席者らと過ごした学校生活を振り返りながら、当時の思い出話や20歳の皆さんへのメッセージを披露。出席者は神妙な面持ちで耳を傾けていました。式典後は、ホワイエなどで交流会も行われ、久しぶりに会うクラスメートや恩師らと談笑したり、一緒に写真を撮ったりして笑顔が絶えませんでした。平成25年度に古川西小学校4年生だった出席者には、当時20歳の自分へ向けて書いた手紙が渡され、懐かしそうに手に取っていました。

古川町の飛騨ダイカストで外国人技能実習生として働いているベトナム出身のグエン・クァン・フイさんも式典に出席し、「参加できて嬉しかったです。この街はとてもきれいで好きです」と話していました。