4月6日(土) 山田川河畔
第10回飛騨神岡夜桜夜市が6日、神岡町の山田川河畔で開催され、山田川沿いの桜並木がライトアップされたり、川沿いには多くのぼんぼりが灯されるなど美しい光景が演出されました。
イベント当日までには桜の開花は間に合いませんでしたが、会場にはキッチンカー6台の他、飲食や小物、おもちゃなどさまざまな商品を提供する夜店など計23店がずらり。お茶会や箏の演奏など各種イベントも行われ、大勢の人でにぎわいました。
この日は、市制20周年特別記念事業として、川西ポケットパークで「ちびっこお絵描きワークショップ」が行われました。事前申し込みのあった保育園児や小学生など約60人が参加。株式会社ゴーアヘッドワークスの蒲優祐さんからアドバイスをもらいながら、用意された幅5メートル、高さ1.3メートルほどの巨大なキャンバス2つに「桜」をテーマにした絵を思い思いに描きました。子どもたちは、色とりどりのパステルカラーで花々やチョウ、鳥、ハートなどを描いたり、手形を押すなど元気いっぱいに笑顔で作品を完成させました。
3人姉妹で参加した神岡小学校6年の米澤美琉愛さんは「春なので花やチョウ、鳥などを描きました。使える色がいっぱいあって、いろんなものを描けて楽しかったです。3人で協力して1つの世界を描きました」、母の恵美さんは「3人とも絵を描くのが好きで、今日は自由に描けそうだったので参加しました。大きなキャンバスに描ける機会はなかなか無いので、3人とも楽しそうで良かったです」と話していました。
神和荘では、表千家和敬会の皆さんによるお茶会や、生田流松風会の皆さんによる箏の演奏が行われました。茶会には大勢の人が訪れ、茶菓子や目の前で点てられるお茶を味わったり器を鑑賞するなど、優雅なひと時を過ごしました。また箏の演奏会では、普段はなかなか聞く機会のない箏の音色に誘われて来場する人々もあり、ゆったりとした時間を過ごしていました。
飛騨市観光協会の渡邉隆会長は「今年の夜桜夜市は、古川町の瀬戸川の鯉の引っ越しと同日開催され、飛騨に春の訪れを知らせる良いホイッスルになったのでは」と話していました。