9月9日(月曜日)宮川小体育館
北京五輪女子マラソンに出場した中村友梨香さんが宮川小の児童らに体の鍛え方や、夢を持ち続ける大切さを教えました。これは、スポーツ学童などに取り組む飛騨シューレ(山田ゆかり代表)によるオリンピア・トップアスリート交流事業の一環です。
中村さんを講師に迎えた教室は昨年に続き、2回目です。今回は体幹や反射神経、バランス感覚などさまざまな効果が期待できる運動として、赤ちゃんのずり這(は)いからダッシュで走る運動や、ボールを使ったリレーゲームなどを体験。慣れない運動に児童たちは息を切らしながらがんばっていました。
この後、児童たちは教室に移動し、中村さんが出場したオリンピックや世界陸上などの映像を観賞しながら、子どもの頃や学生時代の生き方を学びました。小学6年の時、学校のマラソン大会で10位以内に入り、大喜びしたこと。中学では陸上部に所属しましたが、全国大会出場の夢がかなわず悔しい思いをしたこと。
また、高校ではその悔しさをバネに陸上部で活躍し、オリンピックを夢見て、見事に出場を果たしたことなど。中村さんは「何かを成し遂げたい、目標を達成したいと思った時は“うまくいかなかったこと”や“悔しい思い”は経験した方がいいですよ」とアドバイス。児童からは「マラソン大会は歩かずにゴールしたいです」といった感想が聞かれました。
6年生の岡田陽斗さんは「ボールをバトンに持ち替えて走るのが難しかったけど、初めて体験したことが多くて楽しかった。悔しくてもあきらめず、最後までがんばり、失敗してもやり続ければ1位を取れることが分かりました」と感想を述べていました。
中村さんは2008年、初マラソンだった名古屋国際女子マラソンで優勝、北京オリンピックに出場されました。翌年のベルリン世界陸上競技選手権大会10000メートルでも7位入賞というすばらしい成績を残されました。現在、兵庫県西宮市の地元陸上クラブでコーチを務められています。