9月19日(木曜日) 飛騨市図書館
「ライブラリー・コンサート」と銘打った、図書館で音楽ライブを楽しむ催しが飛騨市図書館で開かれ、ヨーロッパ各地の国際ギターフェスティバルなどで演奏活動を行っている岡本拓也さんの演奏会「クラシックギターの響き」が開催されました。
これは、NPO法人ひだ文化村によるアーティストインレジデンス事業の一環で開かれたものです。この事業は、世界や日本全国で活躍するアーティストを招き、そこで一定期間滞在しながら行われる音楽活動などを支援するもの。岡本さんは17日から23日まで飛騨市に滞在し、若手の新鋭ギタリスト集団「タレガ・ギター・カルテット」のメンバーとしてコンサートを行ったり、飛騨吉城特別支援学校での出前コンサート、音楽を志す皆さんへのギターレッスンなどを行い、その模様を発信する予定です。
この日、岡本さんは映画「オズの魔法使い」から『虹の彼方に』、ギター曲にアレンジした童謡『赤とんぼ』、クラシックギターの名曲『アルハンブラの思い出』など6曲を演奏。会場には70人ほどの聴衆が訪れ、繊細で優雅な音色にじっと耳を傾け、演奏が1曲終わるごとに盛んに拍手を送りました。
演奏を聴いた古川町の田中寛子さんは「アコースティックギターの音色がこんなに心にしみるものとは。演奏者の人柄も伝わってくるようでした。力みのない演奏なのに強弱があって、すごく素敵でした」と称賛していました。
ひだ文化村の中村輝政理事長は「岡本さんと文化交流センターの音楽の取り組みを通して、地方から中央へ発信できるようなことをすることで、さらに音楽文化のすそ野が広がっていけば。岡本さんを通じて多くのアーティストの皆さんに飛騨へお越しいただけるような文化につながってほしいです」などと話していました。
9月22日(日曜日)には、岡本さんも出演するクラシックギターコンサート「タレガ・ギター・カルテット ギターアンサンブルの夕べ」が開催されます。『カルメン 組曲』『セビリアの理髪師 序曲』などの演奏の他、飛騨市で活躍している合唱団「シエルクレール」との合同演奏も行われる予定。開場は18時30分、開演は19時00分。場所は飛騨市文化交流センタースピリットガーデンホールです。チケットは全席自由で1,000円(税込)。
飛騨市文化交流センターや船津座、高山市民文化会館などで扱っています。問い合わせは飛騨市文化交流センター0577-73-0180へ。