9月20日(金曜日)神岡小学校
9月10日から20日まで「ふるさと給食」として、飛騨市の農家さんが大切に育てた「飛騨牛」「ほうれん草」「お米」を使った給食の提供を市内すべての保育園、小中学校で実施しました。市では年1回「ふるさと給食」の日を設け、ふるさと飛騨市の食に対する誇りづくりに取り組んでいます。
この日はほうれん草農家の坂田里美さんによる出前授業が行われ、神岡小学校の5年生39名が参加しました。
まず、食のまちづくり推進課よりクイズ形式で市内食材の紹介がありました。「飛騨牛」は「ひだぎゅう」と「ひだうし」の2通りの読み方があること、飛騨地方ではひだうしを3000頭飼育していること、1本の稲穂にもみが80粒ついていること、40本の稲穂でごはん一杯分になることなどの説明がありました。
次に、坂田さんからほうれん草栽培の水の管理、高温対策、イノシシ被害、鳥獣害対策と被害についての紹介がありました。水が少ないと成長せず水が多いと腐っていく可能性があること、暑さでほうれん草が育たず溶けてしまったこと、冬は13あるハウスの雪下ろしをしていることなどを話していました。また、児童は収穫時のほうれん草や高温障害が起きたほうれん草を手に取り興味深く観察していました。
「ふるさと給食」最終日となるこの日は「ほうれん草の海苔酢和え」「煮豆」「飛騨牛ビビンバ」「飛騨ミルクプリン」が提供されました。おかわりをしている児童も多くみられ、坂田さんの作ったほうれん草を味わいました。
児童は「一人で作業するのが大変そうやった」「雪下ろしが大変そうやし、忙しそう。それでも頑張っていてすごい」「ほうれん草がいつもと違って甘くておいしい」と笑顔で話しました。
坂田さんは「なかなか農業をしていて子どもたちや人が多いところで話すことがないので緊張しましたが、映像を見て夏のほうれん草農家さんの工夫などが伝わればよいかなと思います」と感想を話しました。