9月24日(火曜日) 古川西小学校駐車場横の田んぼ
古川西小学校の5年生児童が毎年、総合的な学習の時間の一環で取り組んでいる米づくり体験で、育てた稲が収穫の時期を迎え、稲刈り体験が行われました。
毎年稲作指導にあたっている古川町中野の農事組合法人「みのりの里」の皆さんの「日本の伝統的な稲作文化や田園風景を残していきたい」という思いを受け、自分たちも田んぼでの作業を体験しながら、こうした思いを地域の人にどのように発信していくかを考えようと行っているものです。
この日は「みのりの里」から森本義彦さん、重田裕之さんの2人が指導に訪れました。森本さんと重田さんは、稲の刈り方や刈った稲のしばり方、稲架がけの仕方などを児童にも分かりやすいように指導。「稲を刈る時は鎌で親指を切らないよう、親指を必ず上に向けて稲をつかんで」「倒れている稲は、倒れている方向の反対側から刈ると刈りやすいよ」などとアドバイスしました。
児童らは2人1組になり、稲を刈り取る作業と、刈った稲をしばる作業を分担して行いました。最初は慣れない手付きで鎌を扱い、1株を刈るにも苦労している姿が見られましたが、慣れてくると手際よく刈れるようになりました。森本さんと重田さんは、稲刈りをした後の田んぼに金属製のパイプで稲架がけ用の支柱を設置。児童らは、しばった稲をせっせと運んで稲架がけをし、あっという間に秋らしい田園風景になりました。
作業終了後、児童らは「稲刈りの時、手を切りそうになったけど、コツをつかんだら早く丁寧にできるようになりました。ばあちゃんの田んぼも手伝いたい」「刈るのは難しかったけど、途中から早くきれいにできるようになりました。この感覚を覚えておきたいです」「稲は、予想よりも硬くてびっくりしました」などと感想を発表しました。
杜腰彩人さんは「稲刈りは初めて。刈った稲をしばるのが難しかったけど、刈るのは楽しかった。もし米作りをやるようになったら役立ちそうなことを勉強できました」と話していました。
この日収穫した米は、年内に行う収穫祭で味わう予定です。