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地域ぐるみで獣害対策に取り組む研修会が開催されました

印刷用ページを表示する掲載日:2024年11月18日更新

11月9日(土曜日)神岡町下小萱集会所

年々被害が深刻化している野生鳥獣による農業等被害について、住民が獣害対策の基礎を学び、取り組むための研修会が神岡町内で開催されました。講師には、獣害対策の普及啓発等に取り組む株式会社うぃるこ(新潟県)を招き、被害獣の特徴を学ぶ講義や集落を見て回り環境を知るフィールドワーク等が行われました。

今回研修会を実施した下小萱地区では、イノシシやニホンザルによる被害がここ数年で急増したことから、住民が有志で鳥獣被害の状況を共有したり追い払いを行ったりする団体を組成しています。今回は、有志だけではなく地域ぐるみで獣害対策を行うにあたってどういったことに気を付けて取り組むべきかを学ぶ目的で研修会を企画し、実施されました。

座学では、野生鳥獣による被害を防ぐには3つのポイントがあり、大切なものを守る「被害防除」、動物を人里に引き寄せる原因をなくす「環境整備」、群れの動きや個体数を管理する「捕獲」のすべてに取り組むことが大切であるとお話されました。続いて、実際に集落を歩きながら、耕作地や果樹、野生動物の目撃地点などを地図に落とし込み、被害の傾向や防除等の集落環境について参加者とともに共有しました。その後、下小萱地区としての対策や方向性について住民同士で話し合い、「草刈りをして動物が隠れられる場所をなくす」「不要な果樹を伐採する」の2点を重点的に取り組むことを決めました。

講師を務めた(株)うぃるこの小川晴那さんは「方向性は決まったのでこれからどのように地域で進めていくかを話し合い、実際に地域住民が共に取り組んでいくことが大事。飛騨市には猟友会員や鳥獣対策サポートセンターなど鳥獣害対策に前向きな方が多くいらっしゃるので、継続的に取組を進めながら、より効果の高い獣害対策を進めていってほしい」と話されました。

参加者からは「これまでがむしゃらにやってきた対策ではあまり効果が出なかったが、その理由がよくわかった。これからはしっかりと地域環境にあった対策を考えていきたい」「神岡町内でも同じく鳥獣被害が深刻な地域は多くあるため、同じような研修会を各地区でも実施してそれぞれの地域が一丸となって獣害対策に取り組めるようにできるといい」といった声が聞かれました。

当日の様子

研修会の様子
研修会の様子

研修会の様子

研修会の様子

研修会の様子

研修会の様子

​​​研修会の様子

研修会の様子​​​​