12月9日(月曜日)古川西小学校
飛騨市は令和4年度からサントリーホールディングス株式会社による環境教育「水育出張授業」を、官民連携事業の一環で実施しています。この日は古川西小4年生45人を対象に、同社の水育専任講師・酒井智代さんが水を育む森の働きを教えました。
酒井さんは最初に美しい森の映像を見せながら「広葉樹が育つ森は土がスポンジのように軽く、すき間がたくさんあり、ミネラルをたくさん含む水を育みます」と話し、森の軽い土と乾いた固い土で覆われた2種類の地層をガラスケースに再現してカップの水を流し込み、森の働きを学ぶ実験を行いました。
この実験で、児童たちはふかふかの森の土はたくさんの水を吸収し、ゆっくりと地層に浸み込んできれいな地下水になるのに対して、乾いた固い土は洪水のように一瞬にしてあふれ出してしまうことを学びました。
酒井さんは「私たちが安心して暮らし、水を使えるのは、昔の人たちが森を大切に守ってくれたおかげです。私たちは水と自然のつながりの中で生きていることを頭に入れ、未来に水を引き継いでいかなければなりません」と呼びかけていました。
児童の一人、吉野悠寿さんは「未来に水を残すため、森が大切な役割を果たしていることや、森を守るため、木を切ったりやらなければいけないことがいろいろあることが分かりました」と話していました。