12月23日(月曜日)古川中学校理科室
アルプス薬品工業株式会社(古川町)の研究員による「スペシャリストから学ぶ出前講座」が古川中学校3年生を対象に開かれました。
これは同校が毎年各方面の専門家に来校していただいている授業や講話の一環で、今回はイオンが含まれた水溶液の炎色反応を確かめる実験が行われました。同社では医薬品を出荷する際、こうした炎色反応を医薬品の検査に取り入れているそうです。
この日は主席を務める郡司祐樹さんら研究員の皆さんが講師となって、薬品検査や花火など炎色反応の活用方法などを学んだ後、実験に挑戦しました。
生徒たちはリチウムやナトリウムなど試験管に入れた7種類の水溶液を薬さじで順番にすくい取り、ガスバーナーで熱して炎の色の違いを確かめました。鮮やかな赤色の炎となって燃焼するリチウムや、美しいピンク色の炎を見せるカリウム、緑色の炎の銅、液晶パネルなどハイテク製品に使われるインジウムは紫色の炎となって燃えることを学びました。
自身も中学の時、炎色反応の実験に関心を持ったという郡司さんは「実験に目を輝かせている皆さんの姿を見て、これをきっかけに理科や化学が好きになってくれるといいですね」と話していました。
生徒の一人、理科係の谷倉奈緒人さんは「炎がオーロラのように美しく、次はどんな色になるかワクワクしていました。実験は不思議に思うことばかりで大好きです。これからもいろいろなことに疑問を持ち、利用方法なども調べたいと思います」と話していました。同社によるこの授業は24日も行われました。