ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 広報ひだ > カミオカラボで研究者トークが開催されました

カミオカラボで研究者トークが開催されました

印刷用ページを表示する掲載日:2025年5月26日更新

5月18日(日曜日)カミオカラボ 
 
カミオカラボでは毎年来館者に向けて研究者トークを開催しており、今回は東北大学ニュートリノ科学研究センターの三宅春彦特任助教に「カムランドの挑戦:消えた反物質のなぞを追え」というテーマで講演していただき、約20名が参加しました。 
 
三宅助教は2017年よりカムランド実験に参加し、2024年10月からは茂住実験室に常駐。現在は「ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊の探索」をテーマに、世界的にも注目されている研究に取り組まれています。 
 
宇宙にはもともと物質と反物質が同じ量存在していたはずですが、なぜか現在の宇宙には物質しか残っていません。この宇宙最大のなぞを解き明かすカギが、目に見えず、ほとんど反応しないニュートリノです。 
 
このニュートリノの性質を探るため、飛騨市神岡町の地下に設置された実験装置「カムランド」では、さまざまな最先端の研究が進んでいます。カムランドは、カミオカンデとは異なり、液体シンチレーター(光る油)を使用している点が特徴でより低いエネルギーを検出することができます。 
 
現在は、ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊を探索するカムランド禅実験が行われており、これにより世界最高の感度を達成しました。さらに今後に向けて、次世代の検出器へと進化させるためのカムランド大改修も進められています。 
 
当日の講演では、専門的な内容を一般の方にもわかりやすく丁寧に解説いただき、参加者からは「始めはよく分からなかったけど、分からないからこそ、すごく面白かった。カミオカンデから始まって、どんどん広がって、これからもっと色んな実験がされるのが楽しみ」といった声が聞かれました。

当日の様子​

カミオカラボで研究者トークが開催されました ​​カミオカラボで研究者トークが開催されました
カミオカラボで研究者トークが開催されました
カミオカラボで研究者トークが開催されました
カミオカラボで研究者トークが開催されました
カミオカラボで研究者トークが開催されました
​​​